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寝る前に来てね。寝る前じゃなくても来てね。

【プーケット旅行記 Day.1】暑さを求めてプーケットにやってきた! 体調回復の10日間のはじまり。

20日間滞在した香港にさよならし、今日からタイ・プーケットにいます。

タイの南部に位置するプーケット。世界中からビーチやシーフード、夜の歓楽街を求めて観光客がやってくるリゾート地です。

ここに来ることを決めた理由は2つ。航空券が安かったから。そして、暖かかったから。

 

極度の冷え性と低血圧、貧血という体質で、冬になるといつも具合が悪くなってしまう私。それでも20代のうちは特に大きな問題はなかったのだけれど、去年の2月に大きく体調を崩して入院した。

筋肉が落ちてしまったせいか、それからも本調子ではない感じが続いた。10月の初めにはもう寒さで身体が固まってしまっていた。手袋をしても靴下を履いても常に身体が冷たくて重くて、動くのがつらい。頭がぼうっとして集中できない。

なんだかどんどん小さくなってしまうような感覚がする自分に、不安を覚え始めた。体調に左右されて、仕事や生活に対する意欲がなくなっていってしまっているのが恐ろしかった。元気になりたい、元気になりたい、元気になりたい。そればかり考えて焦っていた。

 

11月の終わりに会社を退職した。13年近く住んできて、兄夫婦も妹夫婦も暮らす東京とも、さよならする時だという気がした。家財を手放して、部屋を引き払って、しばらく北九州の実家に戻らせてもらった。

灯油ストーブの前にべったり張りついて、美味しいご飯を作ってもらい、英語を勉強して、たくさん寝る。1ヶ月間、それだけの毎日を送った。ダメになった時、帰る場所があるって、こんなにもありがたいことだった。

まるまると太らせてもらってから、「行ってくるね」と旅に出た。

身体と気持ちが元気になるまで、暖かい場所でたくさん歩こうと思った。食べたことのないものを食べて、話したことのない人と話して、知らなかったことを知って、見たことのないものを見ようと思った。自信を取り戻したかった。また「私はこれがしたい!」という強い意志を自分の中に持ちたかった。

 

…さて、着きました。プーケット。

早朝の空港でこれまでのことを思い出しながら、そんな日々がもう遠い過去みたいに思えた。プーケットが嘘みたいにのんびりしていたから。

市街地へ行くバスのチケットカウンターで、「何時に来ますか?」と聞いたら「まだまだ、ずーっと後です」という答えが返ってきた。「タクシーならすぐですよ、タクシーに乗りませんか?」と。

いいえ、まだまだずーっと後、でいいんです。 お金はあんまりないけど、時間ならすごーくいっぱいあるんです。

 

いつ来るか分からない・でもいつかは来るバスを待ちながら、空港前の芝生に座っていたら、じわじわと暑くなってきた。体中に元気に血が巡っていく感覚。いいね、いいね。このためにプーケットに来たんだ。

香港から着てきたパーカーを脱ぐ。しばらくしてシャツも脱ぐ。汗で首にまとわりつく髪を結んだら、無性にワクワクしてきた。

こんにちは、プーケット。初めまして、プーケット。今日から私をたくさんあっためてね。期待してます。