nerumae.net

寝る前に来てね。寝る前じゃなくても来てね。

【プーケット旅行記Day.9】イタリア仕込みの気のいい人々。包容力ブラザーズに出会った

夕方、日が沈みかけのビーチで1人泳いでいたら、波と一緒に大きな男の人が流れてきた。

 

「ハッロー!」

ざばあっ!と海から飛び出しながら話しかけてくる。この挨拶だけでも、この人が陽気で楽しい人なんだというのが分かる。

2人で波に揺れながらしばらく話をした。スイスに住むイタリア人だという。

 

1人で旅行していると伝えたら、「大事な時間だね、今後もうそんな時間は持てないかもしれないよね。楽しまないと」と励ましてくれた。

「僕も結婚とかする前にいろいろ楽しもう、と思ってたらもう6回もプーケット来ちゃったよ」と彼。そんなに来てるのか!

 

「結婚って大変だよね〜」

お互い全く境遇も違うし結婚の経験もないのに、初対面のプーケットの海でそんな話をしているのが可笑しくて、これを書きながらも思い出しニヤニヤしてしまう。

 

 

陸に上がったら一緒に来ていた友達2人も紹介してくれた。 みんな私より5~10歳年上で、余裕のある立ち居振る舞いで、平和そのものみたいな素敵な笑顔だった。

 

連絡先をやり取りして、夜に軽く飲みに行こう、という約束をして、そこではさよならをした。なんとなく「知らない人と話そう!」というエネルギーを失ってきたタイミングだったから(前回のトライ)、仲間に入れてもらえたのが嬉しかった。

 

待ち合わせたバーは Patong Beach Club(パトンビーチ・クラブ)。

週末のせいか、旅行者で大賑わいだった。

DJブースのある店内には欧米のヒットチューンが次から次へと爆音で流れていて、おしゃれなバンドから抜け出してきたようなキュートなタイ人の男の子2人が、正方形に囲まれたバーカウンターの中からたくさんの席を守っていた。

私はアマレットと、HONOLULUというラムとパインと柑橘系の果汁のカクテルを飲んだ。

 

 

独立して半年、という彼らのうちの1人のビジネスの話を聞きながら、私のいまの状況も話した。

 

香港、プーケット、と暖かい場所にいるあいだに、自分がどんどん元気になっていっているのが分かる。

いま「仕事」という形では何も生み出せていないけれど、ぎこちなくて不自然な英語でも何とかしようとしている自分は、前よりは少し頼もしい。

 

「ゆっくり、好きに、自分が意味があると感じることをやるのがいいよね」

同じ目線で話してくれる彼らの控えめなアドバイスがじわっと沁みた。

 

 

旅のさなかの大事な夜に、私を話し相手に選んでくれてありがとう。つたない話に耳を澄ませてくれてありがとう。

この夜をふと思い出してこの人たちにお礼が言いたくなる頃には、また楽しく働けてたらいいな。

 

酔い冷ましにビーチを散歩して、あったかい気持ちで帰ってきた夜でした。