NERUMAE日記

おやすみ前にいらっしゃい。

みどりじゃない大自然、タスマニア

さて、今日はようやくバスに乗ることができる日です。

ビシェノに移動するバスの時間までホバートの街を散歩した。

 

 

 

移動は大事だよ

 

《 Hobart ホバート →  Bicheno ビシェノ 》の運賃は37AUD(≒3000円)だった。「ビシェノに行くなら乗り継ぎしなくちゃいけないよ!」という運転手さんの言葉に、え、ほんとですか! と面食らいつつもとにかくバスに乗り込んだ。

 

source: My Blog

 

 

この景色がまた見たかった

 

タスマニアの南に位置する中心都市 ホバートを少し出ただけで、あたりは急にワイルドな荒野になっていく。乾いた風に、乾いた色の草木が揺れる。

ここに来ると、日本では何もない土地をほとんど見たことがなかったんだと気付かされる。

 

 

木は立ったまま死んで、時間とともに乾いていって、軽くなって、風で倒される。埋まっていた根ごと、地上にむき出しになっている。

死んだ木があちこちに転がっている。だんだんそれが骨のみたいに見えてくる。これまでこんな風には木の死にざまを見てこなかった。

 

 

その木が生きていたのはいつだったんだろう。木は死ぬとそんなに軽くなるものなんだろうか。風はそんなに強く吹くんだろうか。

同じ環境に生えているはずなのに、生き残る木もあれば死ぬ木もある。自然のバランスが形をもって目に見えてくるような気がする。

 

ここでは、草はもともと緑色をしていない。赤茶けていたり、土の色をしていたりする。自然はみんな生命感に溢れているものだと思っていたけど、ここで見る植物は「いきいき」という表現が全然似合わない。その草が枯れたらもう、新しい命は生まれてこないような気さえする。

 

 

 

 

だんだんと人の気配が

 

結局、バスは2回乗り換えた。運転手さんがその度に「ここだよ」と教えてくれた。3本目のバスは小さなバンで、運転手のおじちゃんと2人きりだった。

私があまりにもオドオドしていたのか、3本目のバスの運転手さんに「怖がらなくてもいいんだよ」と言われてしまう。逆にちょっと怖い。

人気のない内陸の乾いた大地から、だんだんと牧場や家が見えてきた。視界に色が増えてくる。人の気配が景色に映りはじめる。

 

 

家と家との距離がだんだん近くなってきたかと思うと、ようやく小さな街に出る。スーパーがあり、薬局があり、バーがあり、公園があり、カフェがある。

 

 

着いた、着いたよ!

 

ようやくビシェノに着いた5分後、タスマニアに住む友人イーリが懐かしい車に乗って迎えに来てくれた。見覚えのある年季が入った車を見つけた瞬間、ものすごく嬉しかった。やっとこの旅の目的地に着いた感じがした。

こうしてようやく、しばしの間のタスマニアン・ライフが始まりました。