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インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

ベルギー・ゲントの映画館キネポリスで1917を見てきた日のこと

家事や家の用事で終わってしまった土曜日。

「私を散歩させろ〜

楽しいところを散歩させろ〜」

と朝からずっとソファでクリケット観戦をしているニレちゃんにゆるキックをし続けていたら、「よし、私は今日あなたを映画に連れていく」とゲント市内の映画館に連れて行ってくれた。

映画館。家から歩いて30分弱のところにあった。その名もKINEPOLIS キネポリス。

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オンラインで予約していたチケットを発券して、ショートカットがキュートなお姉さんにもぎってもらう。

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その先の売店は大賑わいだった。

好きな種類をあれこれスコップですくって買う量り売りのグミキャンディと、バケツのように大きいのに「small」と書いてあるポップコーンと、これまたバケツみたいな容器に氷もなくなみなみと注がれたコーラをレジに持っていく。

こんなに全部買っていいの…?
犬だったら多分ここで嬉ションする。

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もう既に幸せな気分でシアターに入る。

段差がしっかりあって、背が高いベルギー人のみんなの頭もスクリーンとは重ならない。

シートの座り心地も申し分ない。というか、とても良い。

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映画の値段はオンライン予約で11.55ユーロだった。それに社割まで使えるらしく、結局1人9ユーロもしなかった。

映画館が安いって、なんて幸せな発見。


見た映画は1917。

第一次世界大戦のイギリス兵のお話。ストーリーはシンプルなのだけど、ワンカット撮影(正式にはワンカットではないというのがあとから分かったのだけど)の手法が鮮やかで、主人公と同じ場所、同じ時間を共有しているみたいだった。

演劇を見ているような、1回きりの贅沢な緊張感があった。

映画館で見られて良かった。


どのシーンが好きだった、あの場面どうなってたんだろう。

映画のあと、散歩したりバーでビールを飲みながらニレちゃんとひとしきり盛り上がる。

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家に帰ってきても余韻は続いていて、「こうなってたんだね〜」とメイキング映像まであれこれ見た。


思いがけずいい日曜になった。

家から近くて、高くなくて、ポップコーンも美味しくて、椅子もお尻に優しい。
 
ちょうどいい映画館、キネポリス。

またひとつ、ゲントに好きな場所を見つけました。

ニレちゃんありがとう。