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インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

ニレーシュが台湾出張に行ってしまった

今日、ニレーシュが台湾出張で日本を出国した。

私とニレーシュは前日からちょっとした喧嘩をしていて、十分にお別れの準備ができていなかったので、ぶつぶつ文句を言いながらもレストランで一緒に食事をして、成田エクスプレスで空港まで見送りに行くことにした。

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私たちは新米カップルなので、20日間の離れ離れにはまだお別れの準備が必要だ(と私は思っている)。来年くらいになったら「はい、行ってらっしゃい」と玄関で見送れるかもしれない。

喧嘩をしていたのもそのせいで、日曜から出張に行くのに金、土とニレーシュが予定を詰め込んで、放っておかれた私がふてくされていた。喧嘩というより、一方的な不機嫌だった。

1人の時間も好きなのに、誰かに置いていかれるという状況では大体いつもこういう不機嫌モードに入ってしまう。自分が何処かに行く方の立場なら喜々として出かけていくのに。

空港では1時間とすこし一緒にいた。
外に出て、着陸する飛行機や離陸準備をする飛行機を見ながらセブンイレブンのホット・カフェラテを飲んだ。

途中、Emirates エミレーツ航空のシートが2階層になっているエンジン4つのジャンボジェット機が近づいてきて、ニレーシュは大興奮していた。その飛行機がどうすごいかについての説明を滔々と語り始めるニレーシュ。それをへえーとかふーんとか言いながら聞いていると、「離れてたから大きさが伝わらなかったか」と残念そうだった。
大きさが伝わってても多分同じテンションだったけど、「もっと近くに来たら良かったね」と言ったら、「大きすぎるから他の飛行機と同じスペースには入りきれない。だからあっちで止まった」と教えてくれた。そうか、そうか。


見送りを終えた、帰りの成田エクスプレスでこれを書いている。
往復のお金はニレーシュが払ってくれた。
自費で成田空港に行くときに、成田エクスプレスを使うことはない。
高いし、節約した時間で何をしたらいいのか困ってしまう。貧乏で貧乏性。

「空港まで来てくれてありがとう」というニレーシュに、「お金払ってくれてありがとう」と伝えたら「そのコメントはなんかちょっとイヤだ」と言っていた。

指定された席は車椅子専用シートで、2列に並んだ座席は私のところだけ1席だった。
これを書きながら、この後の20日間をどう過ごそうか考えたりしている。
まださみしくはない。というか、もうさみしくはない。
あと1時間で行ってしまう、みたいな時間が一番さみしい。


ニレーシュが近くにいると話したり遊んだりしていることのほうが楽しくてサボってしまうけど、「今日のこと書いて残しておきたいな」と思うことがふと起こる。すぐに忘れてしまうけど、思い出せる分を少し書いてみようと思う。


背が高くて、顔が小さくて、お腹が出ていて、よくおならする。インド人。
クリケットが大好きで、よく鼻毛が出ている。日本語が上手。英語はもっと上手。
つまらないダジャレを笑うまでしつこく言い続ける。私の好きな人。


「受け取っておいてほしい」と頼まれたクリーニング屋さんの控えには、「ニレツユ様」と書かれていた。


武蔵小杉に着くアナウンス。エクスプレス酔いした。
ニレツユ様は、ジャンボジェットじゃない中くらいの飛行機で、成田エクスプレスよりずっと早いスピードで、多分まだどこかを飛んでるはず。