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インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

【ベトナム旅行記Day.2】ハノイ半日プライベート観光!最高のブンチャーとベトナム民族博物館

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ベトナム旅行2日目。
1日目は到着後寝ただけだったので、実質1日目のような2日目。

バルコニーがあるLucky Ⅱ Hotel、開けてみたら雨上がりのこんな景色だった。

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朝食をとりに1階のレストランに降りる。朝食にベトナムフードが食べられるなんて大変いいじゃないか。

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ツルンとした米粉の生地にひき肉ときくらげが包まれているものを、ナンプラーが香るほんのり甘いソースにつけて食べる。これ、バインクオン bánh cuốn(蒸し春巻)っていうベトナム北部のローカルフードらしい。あっさりしてて食感もよくていくらでも食べられそう。めちゃくちゃ美味しかった。
美味しい紅茶と、山盛りのパイナップルも出してくれた。


食事のあとは市内ツアーに行く予定だったのだけど(前日のブログ)、

フロントの男の子(ドゥン君)が
「昨夜シティーツアーを申し込んでくれたけど、時間が遅くて予約を取れなかったから、私が市内観光に連れて行くのはどうですか?」と提案してくれた。


何だそのフレキシブルさは! 
しかも車ではなく、オートバイで連れて行ってくれるという。

こういう珍事、大好き。もちろん連れて行ってもらった。

「絶対に行きたい場所があれば教えて」と言われて、9時半に待ち合わせ。私は部屋に戻って行きたい場所を調べた。

市内観光スタート!

そんなこんなで、オートバイの後ろでの市内観光がスタート。
雨が降っていたので近くのお店でカッパを買ってくれた。

ちなみにベトナムの人はほとんどオートバイを降りずに買い物する。
お店の人が出てきて、オートバイにのったまま商品やお金のやり取りをする。

車人口の10倍くらいオートバイ人口がありそうなこの国ではとても便利なシステムだと思う。

あちこち観光名所を通って、いろいろ説明しながら市内を回ってくれた。

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そして私が行きたかったのはベトナム民族博物館

www.tripadvisor.jp

ベトナムの歴史、暮らし、少数民族が勉強できるベトナム民族博物館

ここ、めちゃくちゃ良かった。
見るものが多すぎて、しかも周りを取り囲んでる公園が美しい&充実しすぎてて、ここで1日潰せるくらい。

写真をちょっと載せとこうと思ったけど、撮りすぎて選ぶのが大変。

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博物館の館内には、狩猟や採集に使われてきた道具から、現代でも使われている魚かご、伝統家屋の建築模型、各少数民族の衣装や暮らしや民芸品など、2フロアにかなりの展示物が。

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建物の裏手に広がっている庭には、伝統家屋が実際にいくつも建てられている。

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高温多湿のベトナムでは昔から竹と藁が重宝されているようで、高床式になっている家屋の床は竹で組まれていた。

組まれていると言っても密に編んであるわけではなく、縦横にざっくりと組んだ基礎の上に竹が並べられているという感じで、かなりしなる。

床は地面からかなり離れた高さ。落ちることはないと分かっていても、慣れるまで歩くのが怖かった。


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ドゥン君も初めてくる場所だったそうで、かなりわくわくしていた様子。

博物館内でもいろいろ少数部族について教えてくれたけど、この庭園でも何軒もある家のほとんどに入って中をじっくり観察しながら、人々の暮らしについて教えてくれた。


こんな感じのベトナム民族博物館。
見るものが多すぎて、公園を散歩している途中からかなりお腹が空いてきた。

ということで、お昼ご飯にドゥン君おすすめのバーベキューつけ麺(ブンチャー Bún Chả)を食べに向かった。

ベトナムで1番美味しかったつけ麺「ブンチャー」


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このあと1週間以上ベトナムに滞在したけど、食べたものの中でこのブンチャーが一番美味しかった気がする。

米粉の麺と、どっさりのミントや香草がはいったかごと、直火で焼き立てのバーベキューと野菜がたっぷりはいったスープが一緒にやってくる。香草をつかんでスープに入れて、そうめんのように麺をスープに漬けて食べる。スープ自体ももりもり食べる。

わたしが1皿食べ終わる間に、ドゥンは麺をもう1皿お替りしていた。気持ちの良すぎる食べっぷりについ年齢を聞いてしまった。22歳なのだそう。

食べ終わったらお店の人からタバコとライターを受け取って、1本だけ吸っていた。

この「お店で1本だけ買って吸う」文化、このあともよく見かけた。
便利だし、生活のリズムに則っていて、いいなと思う。吸いすぎることもなさそう。

スクーター大国ベトナムでスクーターの練習

食事の後、崩れ落ちそうなくらい古く錆びた橋を渡って、郊外の街にやってきた。

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「スクーターの運転がしてみたい」という私の希望に合わせて、広場のようなところで止まり、運転指導をしてもらった。

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結局全然慣れられなかったけど、仕組みは理解した。「新しい乗り物に乗る」というのが久しぶりすぎて、懐かしいような不思議な気持ちがした。


近くで同郷から出てきた友達が働いているらしいので、会いにいくことにしたのだけど、その友達が配達から帰ってくるのを待ちながらお茶もした。

緑茶でひと息。ベトナムのかわいいお茶文化

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ベトナムでこんな場所を見つけたら、ちょっと緊張してもぜひ立ち寄ってみてほしい。

緑茶1杯10円くらいで、ピーナツのお菓子も10円くらい。
小さな椅子に座って、小さなテーブルで、小さなグラスのお茶をすする。

最初はおままごとみたいだなと思ったのだけど、何回か経験しているとこれはかなり貴重な体験な気がしてくる。
オシャレな雰囲気を味わうためじゃない、立ち止まるための時間。

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視界を低くして、通り過ぎるオートバイや車をただ眺める。
お店の人や入れ代わり立ち代わりやってくる人と少し会話して、タバコを吸って、通りかかった犬をなでる。

家でお茶をしているような、かなり等身大の喫茶タイムだ。


やってきたドゥン君の友人という人はガスの配達屋さんで、30歳くらいの男性だった。寡黙だけどニコニコしていて、なぜか小指の爪だけとても長くて、静かにお茶を飲んでいた。

みんなでピーナツのお菓子をかじりながらしばらく一緒にお茶を飲んで、来た道とは別の道を通ってホテルに帰った。

ツアーの観光も楽しかったかもしれないけど、私はこっちのほうが絶対好きだっただろうな、と自分で分かる。

ドゥン君、ありがとう。貴重な1日でした。