今日、夕飯のあとでニレーシュが「今日会社の人のお土産で変なお菓子食べた」と言ってきた。
私:「え、変なお菓子ってなに?」
当然の疑問を投げかける。
ニレ:「あん? Un? アン? Ann?
なんだっけ、あれ、あのred bean (あずき)のやつ」
私:「え、あん?」
意味が分からず何アンアン言ってるんだニレーシュ…と思いながらもう1回聞く。
ニレ:「日本のお菓子って普通パンに包まれてるじゃん」
私:「え、パン?」
ニレ:「そう。でも今日のはその外側がなかった(真剣)」
え、日本のお菓子ってみんなパンに包まれてたっけ…
私:「え、あんこそのものがお土産だったってこと?」
ニレ:「そう、そういうお菓子だった。外側のBread(パン)がなかった」
…ニレーシュはお菓子の外皮のことをパンと呼んでいるらしい。それもうお菓子じゃなくてパンじゃん。
私:「あー、それあんこ玉かな?(Googleでイメージ検索して見せる)」
ニレ:「(画像を確認しながら)いや、これじゃない…もっとアンだけだった」
私:「えー、あんこ玉こそ「あんそのもの」じゃん」
ニレ:「なんか、手で触れないから会社の人が、「あーん」っていいながらみんなの席まできて食べさせてくれた」
私:「え、そうなの? なんか絵的にすごいね」
ニレ:「あーんって何? あんの時そう言うの?」
…あんこのお菓子を食べる時、日本人は「あーん」と言うのか、と聞かれているらしい。
私:「いやいやいや、口開けて、のことを日本で「あーん」って言うんだよ。口開けたら「あー」って音出るじゃん?」
ニレ:「あ、そういうこと? なんか「あーん」って言いながらすごく近くまで寄ってくるから怖かった」
私:「ぎゃははは」
ニレ:「自分で取ります、って感じだったけど口に入れられるから何か知らないで食べたら「あ、でもおいし…♡」ってなった」
私:「そんなお土産の配り方見たことない」
ニレ:「日本の人でそんなするの珍しいよね。「あっちの島の人は嫌がって全然口開けないんだよー」って文句言ってた」
私:「あ、それもしかしてお餅はいってた?(そのお菓子がなんだったのか気になっている人)」
ニレ:「おもちって何? 持てなかったから食べさせてもらった」
…なんなんだ今日のこのコミュニケーションは。
私:「(赤福の画像検索をして)これだった?」
ニレ:「あ、これかもしれない」
私:「中にこういう白いの入ってた?あのrice cake(お餅)みたいなやつ」
ニレ:「If rice cake was inside I would notice cause it's so sticky (もしお餅が中にはいってたらベタベタするから分かるはず)」
私:「えーじゃあ赤福でもないの? …その人どこに出張行ってきたの?」
ニレ:「石川県」
「石川県 お土産 お菓子 あんこ」でググる私。
私:「あ…! これじゃない?(圓八(えんぱち)の「あんころ餅」発見!)」
photo:圓八さんサイトより
ニレ:「これだったかもしれない…」
私:「でもこれお餅入ってるよ」
ニレ:「お餅は…気づかなかった…(自信なくなってきた様子)」
お餅入ってるのに気づかないとかあるのかな…気になる…。この人は何を食べて帰ってきたんだ…。餅が入っていない石川県のお土産のあんこだけのお菓子はあるのかな…。
そして私はどうしてこんなに真剣に気になっているんだ。久しぶりの日記だというのにこんなことを「忘れないうちに」と食後のプリンも食べずにこれを書きはじめてしまったよ。
日曜日に出かけた横浜市の公園「四季の森公園」で見た看板がさっきから何度も脳裏をかすめている。
「園内の魚や動物に食べ物を与えないでください。自然の生態系を壊します」
うーん。ニレーシュにも看板持っていってもらおうかな。
「何を食べさせたか本人に正確に教えてあげてください。話が通じず同居人が困ります」
🔽ニレーシュについての研究記事はこちら
www.nerumae.net