おはようございます。宿泊しているTitiwangsa(ティティワンサ)にあるフードコートでオレンジジュースをテイクアウトにしてもらったら、こんな袋で出てきた朝です。夜市で金魚買った帰りみたい。
昼から「スコール」&マレーシアらしい食事
今日はあきちゃんと、チャイナタウン内のフードコートでマレーシアらしい昼ごはん。昼からビールも飲んじゃった!「スコール」、夕立の多いマレーシアらしい名前です。
さて、今日はせっかくなのでちょっと遠くまでお出かけ! 郊外にあるブルーモスクに行きました。
広大な敷地と建物。ブルーモスク
KLセントラルからKTMコミュター線でSHAH ALAM(シャー・アラム)駅へ。駅からの移動は、駅前から1分くらい離れたところから出ている無料のバスを利用。
バスで移動していると、「ブルーモスク見えた!」というところから到着するまでけっこう時間がかかって、改めてその大きさに気づく。ということで、前の方の席に座るのがおすすめです。
ブルーモスクの正式名称はスルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク(Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah)。
24,000人を収容できる、世界で4番目に大きいモスクなのだそう。バスを降りた場所から入り口までがかなり遠くて、たどり着くまでに焦げそうだった。
イスラム教徒以外の入り口にたどり着くと、小部屋からガイドのおじさんが出てきて、2時間程度モスク内を無料で案内してくれた。
ガイドさんに教わったイスラム教あれこれ
(1)イスラム教の経典、コーランは預言者ムハンマドが唯一神アッラーから23年間に渡って授かった言葉を、彼の友人が書き留めたもの(ムハンマドは文字が書けなかったそう)。ムハンマドが教養があったわけではないということからも、授かった言葉が神からのもので間違いないと考えられている。
(2)イスラム教では女性がとても大切なものとして扱われていて、「女性は大切に守られるべきである」という精神性からヒジャブが身につけられているのだということ (アッラーは「人は何を大切にするべきですか」という問いに「汝の母を大切にせよ」と答え、「母の次には何を大切にするべきですか」という質問にもまた「汝の母を大切にせよ」と答え、更なる「母の次には何を大切にするべきですか」という質問にもまた「汝の母を大切にせよ」と3回繰り返して答えたのだそう)
(3)モスクは緊張感ただよう信仰のための厳粛な施設というよりは、イスラム教徒にとっての「アミューズメントパーク」のような存在。もちろん礼拝もするが、ピクニックをしたり、家族が集まってお菓子やお茶を楽しんだり、昼寝をしたりもする、みんなの憩いの場所なのだということ
(4)礼拝堂内にイスラム教徒しか入れないのは、イスラム教徒が礼拝に集中できるようにするためだということ。イスラム教徒以外がモスクを訪れるのももちろん歓迎されているということ (どのモスクにも「イスラム教とは?」という案内のパンフレットが多数、多言語で置かれていた。私もいっぱいもらってきた)
(5)礼拝中、男性と女性が別れて座る(男性が女性より前方に座る)のは、男性が女性に気を取られて礼拝に集中できなくなることを避けるため。女性蔑視ではないということ
(6)ミナレット(モスク横に建てられている高い塔)は昔、人がそこに登ってお祈りの時間を街中に知らせるために機能していたのだそう。現在はモスク内の至る所にスピーカーが用意されているため、ミナレットは当初の機能は失ったものの様式として建てられているのだそう
(7)イスラム教の男性が時折被っている帽子(ハッジ)は必須の衣装ではないが、被ると祈ることに集中できるようになる。自分をコントロールするための道具なのだそう。(ないとグダグダになるけどあるとシャンとする、と何回も説明してくれた)
(8)イスラム教徒はみなメッカの方角に向かって祈る。そのため礼拝堂の正面はすべてメッカの方を向いている。マレーシア内ではホテルの天井や会社の天井など、いろんな場所にメッカの方角を示す矢印が描かれている
礼拝堂の2階。ステンドグラスから差し込む光が幻想的だった。
礼拝堂内の天井にかかっているスワロフスキーのシャンデリア。まだスワロフスキーが今みたいに高額でない頃に設置されたそう。「今の市場価格では無理だよね…」と教えてくれた。
ガイドのNash(ナッシュ)さん、どうもありがとう
地元の会社を定年退職した後、ブルーモスクでボランティアとして週3回無償で働いているというNash(ナッシュ)さん。イスラム教の諸々のルールについて「どうしてそういう決まりになっているのか」ということを丁寧に説明してくれた。
私の名前もあきちゃんの名前も正確に覚えてくれて、最後まで名前を呼びながらいろんな話をしてくれた。もう1つ、地元でボランティアの仕事をしているそう。まだとても若々しかったけど、素敵な時間の過ごし方をしている人だった。
ブルーモスクに行ったらぜひNashさんを探してみてください。