nerumae.net

インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

コーヒー豆の産地ダラット。ナイトマーケットやケーブルカーで観光三昧【ベトナム新婚旅行 ダラット編】

ベトナム上陸から6日目。ホーチミン、ムイネに続いて3つ目に訪れた都市はダラット。ベトナム中南部に位置する標高約1475mメートルの都市です。

フランス植民地時代に避暑地として開発されており、街並みもヨーロッパの印象をのぞかせるダラットで私たちは3泊してきました。 

ダラットに到着! 寒くて震える

ビーチタウンのムイネからやってきた私とニレちゃん。軽装のままバスを降りると...寒い…!! 

高地の気候のダラット。日中でも平均気温は18℃ほどしかありません。

湿度の高い冷たい空気でかなり身体が冷えます。スクーターで移動する際は更に冷えるので、日本から上着やセーターを持参するのをどうぞお忘れなく

f:id:shinshizue:20200121184429j:plain

高地のためお菓子もパンパンに膨らんでいました

カップル旅行におすすめなダラット

ダラットは一言で表現するならロマンティックな都市

街の中心も景色のいいホテルや市場で賑わっていて楽しいのですが、街を少し離れると大きな滝やロープウェー、コーヒー農園があったりと自然豊かな観光スポットもたくさん。中心街にはお洒落なカフェやバーもたくさんあります。

空気も澄んでいてスクーターで観光するのに最高の場所でした。

f:id:shinshizue:20200120191057j:plain

ダラットのランドマーク、街の中心にあるシティーセンター

f:id:shinshizue:20200121000201j:plain

ダラットの中心には大きな湖Xuan Huong Lakeが

中心地では毎晩ナイトマーケット開催中

到着した初日に訪れたのがこのナイトマーケット

シティーセンターのサークルから湖の方にまっすぐ伸びています。

地元のお土産、フルーツ、野菜、レストラン、シェイクやスイーツ…大小いろいろなお店が軒を連ねていました。

f:id:shinshizue:20200120190921j:plain

ライトアップされるナイトマーケットの入り口

いちご、アボカドなど、高原野菜の生産も盛んだというダラット。

山盛りに積まれているアボカドの大きさにびっくりしたのですが(しかも丸いのと長いのの2種類あった)写真を撮り忘れました…。

お砂糖がけのいちごやアボカドシェイク、ヨーグルトなど心惹かれる選択肢がたくさん。

レストランよりここで色々食べてみたいね、と食べ歩きしました。

f:id:shinshizue:20200120191002j:plain

ヨーグルト売りのお祖母ちゃんとニレちゃん

f:id:shinshizue:20200120190611j:plain

果物から軽食まで、食べ物のお店が数多く並びます

f:id:shinshizue:20200120190707j:plain

カップにいちごがたくさん入って2万ドン(100円)。嬉しい

あちこちで焼かれていたのが下の写真のダラットピザ(バンチャンヌン)

生卵、チーズ、ネギ、ソース、その他お店ごとの材料が入っています。

焼き上がりを巻いて手渡してくれて、どこも2万ドン(100円)くらいのお値段。焼きたてアツアツで想像よりずっと美味しかったです。

焼き上がりまで少し時間がかかるのだけど、この七輪?で1枚ずつしか焼けない様子。大変な仕事だー。

f:id:shinshizue:20200120190930j:plain

ライスペーパーにトッピングを乗せたスナック「ダラットピザ」が名物らしい

こんなフォトジェニックな串屋さんもありました。好きなものを選んで渡すと店主の手元の焼き場で焼いてもらえます。

1串1万ドン〜4万ドン(50〜200円)くらい

f:id:shinshizue:20200120191029j:plain

好きな串を選んで渡すとその場で焼いてくれるシステム

ベトナム皇帝バオ・ダイ帝の別荘

2日目のお昼はスクーターで郊外へ。

元皇帝バオ・ダイの夏の別荘(Bao Dai Summer Palace)があるらしいから寄ってみよう!ということで軽い気持ちで行ってみたのですが、建物も部屋もそれぞれの家具も、思いのほか質素な雰囲気。

f:id:shinshizue:20200120190857j:plain

客間はこんな感じ

詳しく理解していなかったのですが、調べてみるとバオ・ダイはベトナムの南北の攻防に翻弄され続けたラスト・エンペラー。

バオ・ダイのたどった歴史

フランス植民地時代の1926年にグエン朝(阮朝)13代皇帝として12歳で即位。
第二次世界大戦中は日本軍が介入し、フランスから独立を宣言したベトナム帝国の国王となる。
その後日本が敗戦して独立運動が盛んになるとベトナム帝国の国王の地位からは退位し、ホーチミン率いる北ベトナム(ベトナム民主共和国)の最高顧問という地位に置かれるもその後イギリス統治下の香港に亡命

第二次大戦後のベトナムのフランスからの独立運動が進むなか、バオ・ダイは1949年に帰国し、今度はフランス側に支援され南ベトナム「ベトナム国」の元首に。
しかし自分の任命した首相ゴ・ディン・ジェムから国民投票にかけられ敗北し、ベトナム国はゴ・ディン・ジェム率いるベトナム共和国に取って代わられた。
バオ・ダイはその後フランスへ亡命
その後帰国することはなく、1997年、フランスで亡くなった。 

質素だな、と思うのもそのはず。歴史の過渡期に皇帝として生まれてしまったがために歴史に翻弄される大変な生涯を送った人のようでした。

f:id:shinshizue:20200120213946j:plain

お庭も建物もひっそりしていました

全長3キロ!ダラットケーブルカーに乗ろう

バオ・ダイの別荘を見てちょっとしんみりしつつ、今度はケーブルカーに乗りに行きました。

ダラットのケーブルカーは全長3キロととても長く、20分ほどかけて移動します。こんなに長時間乗るケーブルカーは初めて。街の景色や田園風景、森の景色が上から楽しめます。

ケーブルカーの上部が少し空いていて、常に新鮮な空気なのもとても気持ちよかったです。

お値段は往復で1人8万ドン(400円)。ダラットに来たら絶対乗ってほしいアトラクションです

f:id:shinshizue:20200120190902j:plain

4人乗りくらいの小さなケーブルカー

f:id:shinshizue:20200120190823j:plain

森から街へ、そして田んぼへ。景色がコロコロ変わる素敵な乗り物でした

四季の花も楽しめる竹林禅院

ケーブルカーを降りた先にあるのが竹林禅院 Thien Vien Truc Lam(チエン ビエン チュックラム)。50人以上の僧侶がここで修行をしているのだそう。

お庭の植物や盆栽、装飾もきれいでどこまでも手入れが行き届いていて、沢山の人で賑わっていました。

f:id:shinshizue:20200120191007j:plain
f:id:shinshizue:20200120190830j:plain
竹林禅院、歩き疲れるほどの敷地面積でした
f:id:shinshizue:20200121003417j:plain
f:id:shinshizue:20200120191126j:plain
隅々まで手入れが行き届いている植物。お坊さんが掃除されていました

竹林禅院に来たらトゥイェンラム湖にも寄り道

竹林禅院を抜けたところに湖があると聞いて、再びハイキング。

人通りもさほどない静かな並木道をずっと歩いていくと、ありました。トゥイェンラム湖

f:id:shinshizue:20200120190849j:plain

スナフキンの帽子のような休憩所があちこちに。かわいい

f:id:shinshizue:20200120190816j:plain

湖周辺は人も少なくて、贅沢な景色を独り占めでした

湖も綺麗でしたが、そこに至るまでのひっそりした森と道がとても良かったです。

ボートで対岸に渡ると、象に乗れる場所があるそうなのですがそこはスキップしてしまいました。

森を抜けるローラーコースターとプレン滝・ダタンラ滝

トゥイェンラム湖から再びハイキングしてもう一度ケーブルカー乗り場へ。

復路を引き返して再びスクーターに乗り込んで向かったのは、森の中を滑り抜けるアルペンコースター「XE TROUT MOUI」。

スタート地点が2箇所あるのですが、私たちが乗車したのはマップ上の右はじ地点でした。

ダタンラ滝は竹林禅院から山道を1キロほど歩いて行けるそうなのですが、私たちはこれに気づかずケーブルカーを往復してしまいました。

体力のある方はケーブルカーを片道のみ購入して

ケーブルカー → 竹林禅院 → ハイキング → ダタンラ滝 → コースターに乗って帰る

というコースが1番効率が良さそうです。

アルペンコースター XE TRUOT MOUI
営業時間:7:00 am - 16:30 pm受付終了 
所在地:Phường 3, Thành phố Đà Lạt, Lâm Đồng, Vietnam 
Google マップ

f:id:shinshizue:20200120191049j:plain

コースター以外のアトラクションも充実しています

コースターは2人乗り。前の席にはブレーキがついていて、滑り降りる速さを調整できるようになっています。外国人観光客で賑わっていました。

f:id:shinshizue:20200120190600j:plain

乗り物は苦手ですが、乗ってみると怖さはゼロでした

f:id:shinshizue:20200121165811j:plain

これ、子供は喜ぶだろうな〜と将来を妄想してしまいました

これに乗って森の中を滑り降りていくと、途中の停車場からすぐのところにダタンラ滝 Datanla Waterfallがあります

ディズニーランドのようにコースターの途中でカメラポイントがあったのですが、この滝のすぐ近くのブースで購入できるようになっていました。滝を好きなだけ観光したら、もう一度コースターに乗ってスタート地点に戻れます。

f:id:shinshizue:20200120191101j:plain

プレン滝

f:id:shinshizue:20200121224150j:plain

ダタンラ滝 photo by The Telegraph

コピ・ルアックのコーヒー農園 Weasel Coffee farm

3日目の観光はコーヒーファームからスタート。

コーヒーの生産量はブラジルに続いて世界第2位のベトナム。缶コーヒーなどの加工品に使われるロブスタ種の生産が主でしたが、最近では高品質なアラビカ種の豆の産地としてダラットが世界的に注目されています

今回はダラットの中心から約5km、コーヒー好きの観光客の間で人気のウィーゼルコーヒーファーム(Weasel Coffee Farm)に行ってきました。

 

このコーヒー農園は、世界で1番美味しくて高級とも言われている珍しいコーヒー豆コピ・ルアックの生産地として有名なファームです。

入場料等はないのですが、農園の方が親切にもツアーをしてくれました。

ウィーゼルコーヒーファーム Weasel Coffee Farm
所在地:Phường 10, Thành phố Đà Lạt, Lâm Đồng  Google マップ

f:id:shinshizue:20200120185926j:plain

コーヒー豆の成り方。8月はまだ青い実の状態でした

糞から採った最高級コーヒー豆、コピ・ルアック

コピ・ルアックはの生産方法はとても独特。

実がなっている状態の生のコーヒー豆を食べるジャコウネコが排泄する糞を集め、そこから未消化のコーヒー豆を採集して作られています

コーヒー豆採集の季節になると農園で飼っているジャコウネコたちが放し飼いにされるとのこと。

ジャコウネコは大きなコーヒー豆を選んで食べる性質を持っていて、消化中に豆が発酵した状態になるのだそうです。糞から取り出した豆をきれいに洗い、乾燥させてコピ・ルアックが作られています。最初に飲んでみた人は勇気がありますね。

ジャコウネコのラベルが付いたコーヒー豆はベトナムのスーパーや市場などあちこちで売られていますが 、最近は偽物も多く出回っているとのこと。

生産にとても手間がかかるので安すぎるものは明らかに違いますが、見分けるときはコーヒー豆の大きさに注目するのも1つのヒントになりそうです

このファームではコピ・ルアックは1kg 2000万ドン(10万円)でした。

ファーム内で1杯ずつ注文することも可能で、その場で丁寧に淹れてくれます。

f:id:shinshizue:20200120190702j:plain

ジャコウネコたちが飼われている小屋

f:id:shinshizue:20200120190730j:plain

乾燥中のコーヒー豆

f:id:shinshizue:20200120191013j:plain

ジャコウネコ、たぬきのような見た目でした

f:id:shinshizue:20200120190805j:plain

コピ・ルアックを注文。サイフォンで丁寧に淹れてくれました

f:id:shinshizue:20200120185901j:plain

雑味がなくて苦味も酸味も控えめで、コクはしっかり

f:id:shinshizue:20200121200609j:plain

コピ・ルアックのお値段(最下段)。ゼロの多さに驚愕

できたばかりの観音像とエレファント滝

ダランラの滝以外にももう1つ大きな滝があるらしい、ということでコーヒー農園のあとはさらに郊外まで足を伸ばしてみました。

まだ日本の観光ガイドにはあまり情報がなかったのですが、エレファント滝に行く途中に巨大な観音様を発見。

リンアンパゴダ Linh An Pagoda の敷地内にありました。着工から2年、2019年8月に完成したばかりなのだそう。高さはなんと71m。真っ白のピカピカでした。

観音像 Bodhisattva Avalokitesvara statue
所在地:TT. Nam Ban, Lâm Hà District, Lâm Đồng, Vietnam Google マップ

f:id:shinshizue:20200120191132j:plain

巨大な観音様。つい同じポーズをやってみたくなっちゃう

その右手側、観音様に見下されるように位置しているエレファント滝。

前日に降った雨のせいか、水量が多く大迫力でした。
エレファント滝はダラットの中心から南西方面に約30kmのところにあります。スクーターだとお尻が痛くなる程度には遠出でした。

エレファント滝
所在地:Gia Lâm, Lâm Hà District, Lâm Đồng, Vietnam Google マップ

f:id:shinshizue:20200120190936j:plain

水量がハンパじゃないエレファント滝

すぐそばの岩場を手すりをつたって滝の下の方まで下りられるようになっているのだけど、この道が滑りやすく傾斜も急でなかなか危険です。

歩きやすく滑りにくい、足にフィットした靴で行きましょう。

f:id:shinshizue:20200120190954j:plain

近くに立っているだけでびしょびしょ状態になります

蒸気機関車もあるダラット駅観光

郊外の観光を楽しんだ後は再びダラットの中心の方に戻ってきました。
次に向かったのはレトロな駅舎が可愛らしいダラット駅。1933年に作られ、今では観光用としてダラット郊外のチャイマット村との間のみ運行しているのだそう

チケット売り場では他の駅で運行している電車の切符も購入できます。構内には売店やお土産屋さんもありました。

ダラット駅
営業時間:常時(観光列車の運行は16:30頃まで)
所在地:Quang Trung, Phường 10, Tp. Đà Lạt, Lâm Đồng, Vietnam Google マップ

f:id:shinshizue:20200121193357j:plain

レトロでかわいい佇まい

f:id:shinshizue:20200120190836j:plain

木製の車両、蒸気機関車の展示もありました

ダラットでももちろんBig Cでお土産購入

どこの街でもBig C(ビッグシー。ベトナム全土にある大型スーパーマーケット。食料品から化粧品、衣類まで品揃えがすごい)行きたくなってしまう私。

旅もまだ始まったばかりですが、やっぱり行ってきましたダラットのBig C。遅くまであいているので、1日あちこち観光して回って最後に寄って帰れるのが嬉しいですね。

ダラットのBig Cなら現地で採れるコーヒー豆、ダラットワインは買っておきたいところ

Dalat Big C(ダラット ビッグシー)
営業時間:7:30 am - 10:00 pm
所在地:Quảng Trường Lâm Viên, Đường Bà Huyện Thanh Quan, Phường 1, Thành phố Đà Lạt, Lâm Đồng Google マップ

f:id:shinshizue:20200120190534j:plain

キラキラのスライムの地下にBig Cがありました

f:id:shinshizue:20200120185957j:plain

コーヒー豆売り場もたいそう充実していました

f:id:shinshizue:20200120185909j:plain

ドン表記だとゼロが多くて何でもすごく高く見える
f:id:shinshizue:20200120185951j:plain
f:id:shinshizue:20200120190716j:plain
フルーツ売り場がジャングルみたいで楽しすぎる
f:id:shinshizue:20200120190758j:plain
f:id:shinshizue:20200120190640j:plain
ダラットはワインの生産量も国内一。お酒も充実していました

次は寝台バスでニャチャン Nha Trangに移動!

さて、大変長くなりましたがダラット滞在記もこのへんでおしまい。

観光する場所盛りだくさんで3泊4日を満喫しました。

次は再びビーチタウン、ダラットから東に約140kmのニャチャンに移動します

海が綺麗すぎる街でした。どうぞお楽しみに!

 

都市ごとの魅力がたくさん!ベトナム旅行記はこちら

🔽ホーチミン2泊3日観光はこちら
www.nerumae.net

🔽メコン川クルーズしてきました

www.nerumae.net

 

🔽小さなビーチタウン、ムイネでは3泊4日観光

www.nerumae.net

🔽ハノイ→ダナン。過去の1人旅の記録はこちら

www.nerumae.net