メルボルンで出会った人たちにもお別れをして、お昼の飛行機で出発。1時間ちょっとでTasmania タスマニアに到着した。
Hobartの空港にあるタスマニアンデビルのオブジェ。かわいい
タスマニア初訪問は去年だった
前回タスマニアに来たのは去年の夏休み。自分一人だったら絶対に行かなかっただろうこの土地に来たのは、大学時代の友だちの1人が突然タスマニアに移住したからだった。
「遊びに来たら?」と誘ってくれた好意に甘えて、そのときは1週間滞在した。そしてたぶん誰もがそうなるであろうように、私も自分の世界とまったく違う景色に衝撃を受けた。
「また来よう」と思っていたのだけど、こんなに早く来るとは自分でも思ってなかった。
その時に撮ったMt.Amosからの写真
タスマニア、バスが少ないのでご注意を!
タスマニア島の中でも、目的地は友人の住む Bicheno ビシェノという街。飛行機が到着するHobart ホバートから、バスで3時間ほど北東方向にある。
私が Hobart ホバートに到着したのは16時。まだ夕方だし、ビシェノ行きのバスの時間なんて調べなくても大丈夫だと思ってた。
…ら、バスがもうない(前回同様)。ホバートの市街地から出ているビシェノ行きの最終バスは14時台だった。ニアミスなんてもんじゃない。全然惜しくない。かすってすらいない。断然アウトだ。
君はなんて学ばない人なんだ! 自分が2人に分裂できるなら片方を正座させてきびしく説教したい。
一緒に時刻表を見てくれていた《 空港 → ホバート市街地 》までのバスの運転手さんが「グッドラック!」と言いながら去っていくバスの背中に手を振ったあと、公園で無料Wi-Fiを拾おうと大きなスーツケースを押しながらうろうろする。
(こういうとき「ここWi-Fi飛んでんな」っていうカズレーザーを思い出したりして、寂しいような可笑しいようなよく分からない気持ちになる。ここWi-Fi飛んでないな。カズレーザー元気かな。)
Wi-Fiスポットももちろんレアです
途切れ途切れの公衆電波を必死で拾って、近くに安い宿ないか探してみる。お腹が空いた。リュックが食い込んで肩がいたい。誰かに聞けばいいのに、誰にも話しかけたくない。
落ち込む自分を励まそうとどんぐりの写真とか撮ってた。落ち込みすぎてこの日の写真が全然ない
つながらない公衆Wi-Fiをウロウロしながら拾い続けて1時間。やっとのことで近くに25AUD(≒2000円)のバックパッカー宿を予約する。地図を目に焼き付けて、スーツケースをのそのそと転がしながら再出発する。
何はともあれ、ようやくホバートで行く場所が見つかった。行く場所があるというのはいつだってありがたい。安心する。
宿のお兄さんは仕事に疲れてる感じでニコリともしなかった。でも無理やり目を合わせて「ここがあってとても助かったんだよ、ありがとう」と言いたい気分だった。
間に合ってたら会わなかった人たち
20キロあるスーツケースを持って階段を登る。部屋に入ると(女子10人部屋)、小麦色に日焼けした女の子が窓辺で何かのデリを食べていた。
こんにちは、と挨拶をして自分のベッドに腰掛ける。
この部屋で出会った2人の女の子がいた。
ふわふわの髪、小麦色の肌にハスキーボイス。ショートパンツにタンクトップ姿がまぶしいラウラはオーストラリアのいろんな都市を回ったあとに旅の締めくくりにタスマニアに来た人で、ビーチが大好きなスペイン人だ。スーパーの場所、いいカフェの場所も教えてくれた。
「もう食べれない…。食べかけだけど食べない?」とパイントのアイスクリームも勧めてくれた(美味しかった)。
ピンクのほっぺがかわいいフランス人のエリーズはまだ22歳で、ワーキングホリデーでオーストラリアに来たばかり。フルーツの収穫の仕事がちょうど見つかったところで、とても嬉しそうに部屋に入ってきた。仕事探しの経緯を一生懸命説明してくれながら「英語下手なの、ごめんね」と言う彼女を、ラウラが「私たちみんなそうだよ、気にすることじゃない」とはっきり励ましていた。
キッチンの場所もシャワーの場所も、エリーズがわざわざ連れて行って教えてくれた。
今日は予定外の1日になったけど、「おやすみ」を誰かに伝えて眠りにつけるのが嬉しい。
それではみなさん、おやすみなさい。