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インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

【オーストラリア滞在記】タスマニアに来たらフレシネ国立公園に行こう!

さて、今日はお久しぶりの観光記録です。

訪れたのはフレシネ!  タスマニアで1,2を争う観光名所です。

オーストラリア・タスマニアの東部。フレシネはココ!

タスマニアの東に位置する Freycinet Peninsula フレシネ半島は、半島全体が国立公園に指定されていて、世界中から旅行者が訪れるタスマニアきっての観光地。

みどころはフレシネ国立公園にあるワイングラスベイ。タスマニアに来たら必ず行きたい場所の1つです。ハイキングコースや Mt.Amos エイモス山の上から見渡す Wineglass Bay ワイングラスベイは、これぞ「絶景」という感じです。

ワイングラスベイの歴史

「ワイングラスベイ」はその名の通り、ぐるんと湾状になっているビーチなのですが、この名前の由来はそのグラスのような形に由来している訳ではありません。

じつは1800年代前半、この場所はクジラの追込漁で栄えていたとのこと。ここで捕られるクジラの油が燃料や食用として人々の生活を支えていたのだそうです。

漁のたびに、クジラの血で湾内が真っ赤に染まるのをワインが入ったグラスに見立てて、ワイングラスベイという名前がついたのが実際のルーツなのだそう。


photo: Quicker

ハイキング or 登山。難易度に合わせてチョイス

ワイングラスベイを見下ろすのには2つのルートがあります。

1つは、Lookout 展望デッキがあるハイキングコース(所要時間約1.5〜5時間)。高低差が少ないコースで、子どもやお年寄りも楽しめます。

1つは、Mt. Amos エイモス山の上から(所要時間約3〜4時間)。ピンク色の巨大な花崗岩をせっせと登って、頂上から見下ろすのも最高です。

ルート1: ハイキングルートから出発しよう!

ハイキングルートは以下のように、短距離〜長距離までさまざまです。

Lookout 見晴し台コース

→ 往復約2km(1時間30分)

Wineglass Bay ワイングラス・ベイコース

→ 往復約5km(約2時間)

Wineglass Bay 〜 Hazards Beachコース

→ 1周11km(約4〜5時間)


うーん、ハザーズ・ビーチまで行っちゃう?

 
いざ、出発〜!


道中、あちこちにゴロゴロ巨大岩が。落ちてこないでください。


Lookout 見晴台からの景色。左に見えるのが Wineglass Bay ワイングラス・ベイ。左に見えるのが Hazards Beach ハザーズ・ビーチです。


ビーチに降りていく道。森とビーチが隣り合わせなんてぜいたく〜。


あ〜、青いのが見えてきた! もうすでに美しい。


どーん。これが目の前で見るワイングラス・ベイです。湾の右側を写した写真。


こちらは湾の左側を写したもの。


とにかく水の透明度がすごい! 波がソーダゼリーの断面みたいです。


砂の粒子がすごく大きいワイングラスベイのビーチ。ガラス質でキラキラしています。持って帰りたい!


「ねえ、なんか食べるの持ってない〜?」ビーチで遊んでいたら寄ってきた。こんなに人馴れしてるパディメロンは初めて。野生を磨きなさい!

さて、今度は反対側の Hazards Beach ハザーズ・ビーチへ向かいます。


うっそうとシダ植物が茂る道中。少しの距離でも植生がガラッと変わります。


もう片方のビーチ、Hazards Beach ハザーズ・ビーチが見えてきた〜!


砂の色も質感もぜんぜん違う。さっきは真っ白だったけど、こっちは褐色で砂粒が細かい。


水は相変わらず透明。ハザーズ・ビーチの方が波はおだやかでした。いつもそうなのかな。


粘土みたいな砂質。足が埋まらなくて歩きやすい。


ハザーズ・ビーチまでぐるっと回って帰る方のハイキングルートは、ちょっと荒廃していてさみしい景色。自分がどこにいるのか分からなくなるこの感じ、好き。


荒れた森をぬけたら山際に出ます。延々と続く水平線。まぶしい!


「いや〜、結構歩いたね〜」とご満悦のイーリ先生。


11kmもあるので、最後はけっこう疲れる。見慣れない植物で元気を出しましょう。

ルート2: Mt. Amos エイモス山側からはこんな感じ!

ハイキングとは別の日に、こちらのコースにも行ってみたのでご紹介。

なだらかだったハイキングコースにくらべて、Mt. Amos エイモス山のルートは「ゴロゴロ岩登り」という感じです。

森というよりは岩山なので、登りながら頂上も見渡せます。マグマの流れを彷彿させる、巨大な花崗岩。大迫力です。

こういう↑感じの丘陵のなだらかな岩場と、高さ50cmほどもあるゴロゴロとした岩を次々と登らなくてはいけない道が交互にやってくるエイモス山。

岩登りの最中は疲れていたのでしょう、写真が全然ありません。ただ、次の日太ももとお尻がすごく痛かったことだけはよく覚えています。


むき出しの岩肌を登っていく道中。右も左も背中も、常に絶景です。


ばんざ〜い! 頂上ついたよ〜!


ばんざ〜い、頂上ついたよ2〜!

頂上で食べるお昼ごはん、とっても美味しかったです(またまた写真がない。お腹が空いていた模様)。

下山に注意!

さて、登り終わって安心しきっていた帰り道。

行きは危険な場所はなかったのですが、帰り道でちょっとルートを外れてしまったら、断崖絶壁で岩から岩に飛び移らないといけないという恐怖体験をしました。失敗=死でした。

岩Aと岩Bのあいだはけっこう離れていて、しかも底が見えませんでした。落ちたら死ぬやつです。(この怖さを分かってほしくて文字まで書き込んでみました)

私は10分くらい震えまくって悩みまくって、死ぬ覚悟をして飛んだのですが、イーリは普通に飛んでいました。

ルートには標識はありませんが、木にリボンが結んであります。見失わないよう気をつけましょう。


無事生還、怖かったよ…!(私が)

帰りはヴィンヤード(ブドウ農園)に寄りみちしよう

フレシネのすぐ近くにはFreycinet Vineyards フレシネ・ヴィンヤードというブドウ農園兼ワイナリーがあります。タスマニアのほぼすべてのワイナリーではテイスティングが可能です。

※【テイスティング】→ 半数以上が無料ですが、5ドル程度の場合も。ボトル購入で返金されるというシステムです。

ハイキングの後は美味しいワインで癒やされましょう。


奥に広がるのはぶどう畑。すぐ手前には醸造所が。


こじんまりとした素敵なワイナリーです。


フレシネの景色を描いたワインラベルがかわいい。

テイスティングさせてもらったワイン

Wineglass Bay Sauvignon Blanc

ワイングラスベイ・ソーヴィニヨンブラン

Freycinet Riesling

フレシネリースリング

Louis Riesling/Schönburger

ルイスリースリング

Freycinet Louis Chardonnay

フレシネ・ルイス・シャルドネ

Freycinet Chardonnay

フレシネ・シャルドネ

Freycinet Pinot Noir

フレシネ・ピノ・ノワール

Radenti Sparkling Chardonnay

スパークリング・シャルドネ

Louis Pinot Noir

ルイス・ピノ・ノワール

Freycinet Cabernet Sauvignon/Merlot

フレシネ・カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー

Freycinet Botrytis

フレシネ・ボトリティス(貴腐ワイン)

こんなにたくさんテイスティングさせてもらいました。ごめんなさい。

それから、ここで作っている Freycinet Extra Virgin Olive Oil フレシネエクストラバージンオリーブオイル もフレッシュでとても美味しいのだそう。

いい一日だった

さて、イーリ先生は、テイスティングして美味しかった2015年のソーヴィニヨンブランを購入(30AUDだったかな)。


その日にお家で楽しみました。


せっかくだから、と地元のスーパーでタスマニア産のチーズも買って、地元の味づくしにしてみました(それぞれ約6AUD)。

ということで、こんな感じの盛りだくさんの1日が過ごせます。

タスマニアに来たら、フレシネ、行ってみてね!