今日1月28日(土)は、2017年の旧正月の日だった。
中国文化圏の影響が残っている国々はお正月をこの日にお祝いする(韓国、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシアなんかもそうらしい。結構たくさんあるんだな)。
香港でも、旧正月の当日、翌日は家族みんなで集まって、美味しいものをたっぷり食べながら過ごすのが普通なんだそう。街はいっぺんに静かになって、食事をするお店を探すのにもけっこう苦労した。
家族と過ごす旧正月。ご馳走は乾物屋さんでゲット
そういえば数日前まで一緒に過ごした台湾人のルームメイト、Emmaも、家族と過ごすお正月のために一生懸命お土産を探してた。
(香港島の一番西、徳輔道西にある乾物通り。通りまるごと乾物屋さんばっかりで、歩いててかなり楽しかった。ナマコとかトカゲとかヒトデとか、ラインナップもものすごい)
食事をするにも服を買うにも節約していた彼女が、乾物屋さんで山盛りの高級ホタテとアワビ(なのかな、あの貝は)を躊躇わずに購入して手持ちのお金のほとんどを渡していたのを見た時、彼女の背後に愛にあふれた家庭が見えた気がした。
まだ大学を卒業したばっかりなのに。なんて大人なんだ。なんて素敵なんだ。エマよ。
旧正月の香港。あちこちでお焚き上げ
昨日(大晦日?)の夜は道の途中、一斗缶の中で何かを燃やすカップルも見つけた。お焚きあげですね。どんな思い出を燃やしたのかな。
あちこちで発見するお寺でも、お線香の煙がもくもくと立ちのぼってた。 (この吊るされた傘みたいなの、すごくたくさん並んでて壮観でした)
酉モチーフを探し歩くのも楽しかった
酉年の今年。いろんな場所で鳥モチーフに出会う。デパートの飾りや、お粥屋さんのライト。ビルの電飾。干支がこんなにもてはやされるってなんかいいな。
日本よりは安いけど…中華式お年玉
下の写真は香港島の北、九龍島の旺角(モンコック)。若者でにぎわう都市です。あちこちの通りでお正月前の催しが開かれていて、この写真の場所ではお年玉袋みたいな小さな袋に入ったアメ?か何かがばら撒かれてた。
香港では(中国では、なのかな…?)小銭のような少額のお金を入れたお年玉をいろんな人に配る風習があるみたい。
このお年玉の習慣は企業の広告にも使われているみたいで、歩いてたら銀行の宣伝が書かれたお年玉(中身は小さなチュッパチャップスでした)をもらった。なんか、小銭より嬉しい。
ハレの日のためにドレスアップしている街ゆく人々の服装を眺めるのも楽しい1日だった。サテン生地や鮮やかな刺繍。きれい。
日本でにぎやかなお正月を過ごしてきた私は、このお正月はアウトサイダーとして見守った。人が大事にしている習慣に触れるのはいつだって心が躍る。
街の賑わいが戻ってくるまで、いろんな家庭の幸せな時間を想像しながら静かな街を楽しもうと思う。