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インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

【インド・ヒンディー語留学日記Vol.1】インドはいろいろ戦いだ。ケンカから始まるインド留学

ナマステ~。静恵です。
今日はようやく到着したインドからお届けしています。

3月30日(土)に、新丸子の家を6時過ぎに出発。

家→成田空港
成田→香港経由でデリー空港
デリー空港→ホテル

と合計20時間くらい移動に費やしていた私。

うっぷんが溜まっていたせいか、デリーのホテルで早速爆発してきてしまいました。

予約したホテルが見つからない。真実はどこ

1日中移動して、空港からタクシーに乗ってようやくホテルに到着したのは夜の11時。
私を見るなり「予約の画面を見せて」と無愛想なレセプションの男性。

「ネットワークがつながってないから予約の画面は開かないんだけど」と言いながら、パスポートを見せて名前を言っても対応してくれない。
「ちょっとそこで待ってて」となにかを調べてるような素振りをしながら時間だけが過ぎていく。

結局フロントのソファで15分位待たされた挙げ句、
「あなたのホテルはここじゃない。ここはAirway StayじゃなくてAirway Palaceだ」(看板にはAirwayとしか書いてない)と主張され、結局別のホテルへ連れて行かれる。

到着したホテルは、最初のホテルから200メートルくらいの距離にあった。
緑の看板には大きく「AERO LOOK」の文字。

え、Airway全然関係ないじゃん。Aしか合ってないじゃん。アウェイどこいったの。
フロントで「名前が違う」と主張すると、「最近ホテルの名前がこれに変わったんだ」という回答。
いや、でも看板思いっきり古いじゃん。

なんだか事態がよく分かってないけど、フロントのWi-Fiもつながらず、自分の手元ではそれ以上確認ができない。

まずは寝て、起きて考える…

疲れ切っていたせいで全てどうでも良くなって、言われるままに支払いを済ませて(今考えると先払いなのも変だった)チェックイン。
パスワードを教えてくれたけど、部屋のWi-Fiの調子も悪くて全然つながらなかったので、シャワーだけ済ませてそのまま寝た。


翌朝起きて、弱いWi-Fiを拾いながらホテルのページを見てみたら、やっぱり今泊まってるホテルは画像とぜんぜん違うものだった。
というかやっぱり最初に行ったホテルが予約したホテルで間違いなかった。

しかも、昨日先払いで請求された金額は予約の金額より10%くらい上乗せされていることも発覚。

調べながら何となく意味が分かってきた。
昨日私があのホテルに行ったのが遅い時間だったので(遅くなることは事前に知らせたんだけど)、おそらく私の部屋を他の人に売っちゃったのだった。それでフロントで部屋がない…となって、系列のホテルに私を受け入れるよう電話していたのだった。

「オーバーブッキングしちゃったから、大変申し訳ないんですが同じ値段で系列のホテルに案内してもいいですか」

というのがあの状況で一番好ましい対応だったのだろうけど、そこはやっぱりインド節。

「お前がここに来たのが間違ってる。あっちに泊まれ。」に翻訳される。
本当のことは教えてくれない。詫びるという選択肢もない。

ここまでなら「まあいいか」で私も我慢した。インドではこんなことは日常茶飯事だから。

でも11時にチェックアウトして、Uberで呼んだタクシーをフロントで待っている時に事件が起こった。

売られたケンカはすぐに買ってしまう私

「予約されたホテルより、申静恵様がノーショーだったという連絡を受けました。これは事実ですか?」という内容のメールがbooking.com(ホテル予約サイト)から届いたのである。

※ノーショー:「予約してたのに来なかった」というホテル用語(?なのかな)

「なにこれ」と固まる私。

フロントにたむろしているマネージャーの友人らしき人々をかき分け、
「こういうメールが届きましたけどどうしてですか。私ちゃんと来ましたけど」とすでにイラつきながらマネージャーに画面を見せる。

「問題ないです」

が、最初の回答。

なに、問題ないです、って。こっちにとって問題だから聞いてんじゃん。
私のマジメなbooking.comユーザー履歴に傷つけないでよ。

私:「ノーショーってことは、やっぱりここAirway stayじゃないってこと?」

マネ:「いえ、名前が変わりました。元はAirway stayで、今はAERO LOOKです。」

私:「じゃあどうしてノーショーになるの?」

マネ:「大きな問題ではないです」

私:「私は困ります。それなら昨日もらってないレシート出してください。あとBooking.comの方も修正してください」

マネ:「レシートは後でメールで送ります。Booking.comの方も後で修正しておきます」

私:「領収証をいますぐ印刷して。Bookig.comも今すぐ修正して。」

マネ:「…」

無視を決め込み始める。

私:「ねえ、しかも予約のときの金額より高く請求されてるのはどうしてなの?」

マネ:「…」

私:「私フライトまで時間あるから貴方が対応してくれるまでここにいますよ」 とカウンターにさらにペッタリへばりつく私。

マネ:「…」

彼はもう石になってしまったのかもしれない。このまましばらく時間が経過。
いいこと(いじわるなこと)思いついた。

私:「じゃあ今から貴方のこと録画しながら、もう1回同じこと質問しますね」

カメラをカバンから取り出す。撮ってるふりをする。

私:「同じこと答えてくださいね。このホテルの名前はなんですか?」

マネージャーは私の顔をにらみつけて、しばらく喋らなかったけど、諦めたのか

「…私にどうしてほしいんですか?」のひと言が出てきた。


私:「領収書印刷して。Booking.comのノーショウを訂正して。払いすぎたお金も返して」

しぶしぶ領収書を印刷し、お金と一緒に私の前に叩きつける。

私:「Booking.comのノーショーも取り消して」

マネ:「それは今申請中です。すぐには変わらない」

吐き捨てるように言って、あっちいけ、の手で追い払ってきた。
本当か嘘か分からないけど、とりあえず荷物を全部持ってホテルから出たら、タイミング良くちょうど呼んでたUberがやってきたのでそれに乗って国内線の空港へ。

いろんな意味でインドに染まってきた

インド人の商売人からお金を取り戻すことがどれほど難しいか分かっている私はこのケンカの結果に大変満足しています。

1ラウンド目は劣勢だったけど、2ラウンド目でじわじわ詰めて、3ラウンド目で右ストレートKO勝ち、という試合が頭の中で再生されて、右手を高く振りかざしている状態です。

年末年始のインド旅行はニレーシュと一緒だったから全部ニレーシュが戦ってくれたけど(インド人同士でも一筋縄ではいかないんだそうで何回か言い争いしてた)、もうインドも3回目だしね。場馴れしてきたよ。


せっかくインド来た初日にまたこんなどうでもいいことを書いてしまった。
恥ずかしくて「10%」とか書いたけど、実際の数字は1000ルピー(1500円)の宿泊費を1150ルピー(1700円)請求されたとか、そんな話です。

でも現地では100ルピーって価値あるお金なんだよー。6キロの距離タクシー乗れるんだよー。

「申さんこえーな…」って画面の向こうの皆さんがドン引きしてないといいけど。

しちゃうか。しちゃうよな。


まぁ、そんなこんなで無事インドに着きました。
今日はこの後学校のあるデヘラードゥーンまで飛行機乗ってまた移動です。

ケンカしないようがんばります。