ハロ〜ハロ〜。
実は昨日、ベルギーに引っ越してきて初めて仕事の面接を受けてきました。
私はこの国で働けるのだろうか
1月の中盤くらいにベルギーでの就職の可能性を考え始めた。
誰か新しい人に出会う人々に「この国で何をしてるの?」と質問される。
特にしていることもなくて、いつも返事に困っていた。
確かに日本で続けていたフリーランスの仕事も今先細りしていて、私自身も「もう少し働けるのに…」と思い始めているところだった。
夫の会社でもいろいろ空きのポジションがあるから応募してみたら、と夫の上司が声をかけてくれたらしく、まずはそこに応募してみることにした。
履歴書書くのがつらかった
それから英語の履歴書を作って、先週履歴書を出したばかりだ。
英語の履歴書(CV、と略すのは"Curriculum Vitae"というラテン語(人生の道すじ)の略だそう)を作るのがかなり辛かった。
話すときは簡単な言葉で自分の考えを伝えられる。
でも公式の文書を書くにはまだ全然英語力が足りてない。
こういうのはやらないと実感しないものだなあと改めて感じた。
久しぶりに自分の実力が身に沁みて分かった。
「自分ができないことを自覚する」
これはほしい実力をつけるための1番の近道な気がする。
週明けいきなり面接に
それから3日も経たずして、先週金曜日に面接についての連絡がきた。
週明けの月曜日の朝に面接の日が決まったのだった。
週末はいつものように洗濯や買い物を済ませて、ニレちゃん(夫)がクリケットの練習に行っているうちにポッドキャストでBusiness English Podを聴きながら面接のシミュレーションをした。
Business English Podはこちら
Learn Business English Online with Business English Lessons | Business English Pod
このラジオ、仕事で使われているような英語を勉強するのにとても便利。
スクリプトがダウンロードできたりクイズがついてきたりする有料版もあるのだけど、無料版で十分勉強になる。ありがたい。
面接関連のものが聴きたいときは「interview」で検索、マーケティング関連のものが聴きたいときは「marketing」で検索、と用途に合わせて選んで聴くといいと思います。
練習の内容
まずは想定されるような質問を紙に書きだして、自分がどんな返事をしたいか考えてみた。
・自己紹介
・自分の職歴
・自分の強み・弱み
・どうしてこの会社を志望したのか
・こんな場合どうする?というシミュレーションへの回答
・空いているポストについての詳細や質問
・ベルギーでの暮らしについて
内容を暗記してしまうと会話が不自然になってしまうので言いたいポイントだけは覚えて、それを頭の中で組み立てるよう、自分の答えをいろんな言い方で何度も口に出して話しながら練習した。
今まで英語での面接も受けたことはあったけど、対面ではなくオンラインだったのでメモの用意ができた。今回はそういうわけにもいかない。
緊張した状況での自分のパフォーマンスの予想があまりついていなかった。
ニレちゃんにも協力してもらった
クリケットから帰ってきたニレちゃんにも面接官になってもらって練習したのだけど、これはどうもうまくいかない。
というのも、どうも恥ずかしさが勝ってしまう。
それからいつも日本語と英語半分半分で喋っているせいもあり、説明が難しくなると日本語に逃げてしまいたくなる。
「これじゃ受からんだろう…」とニレちゃんも思ったと思う。
あっという間に来た本番
これは明日着る服、これは明日持っていくカバン…とすべて準備して布団に入ったが、眠れない。昔から、緊張している時に全然眠れない。
目を閉じて意識の浅い状態を行き来しながら夜を過ごした。
早朝からゾンビのように電車とバスを乗り継いで会社に向かっているうちに
朝の空気が気持ちよくて、散歩している犬が嬉しそうで、「どうなってもいいや」という心境になってきた。
ここが私の始まりだ、と思った。成功するまでまたゆっくりやろう。
面接はベルギー人の人事の女性が2人、対応してくれた。
思っていたほどは緊張せず、練習ほどボロボロにもならず、言葉選びは時々稚拙だったけど伝えたいことは伝えられた。
自分の今の実力ではこのくらい、という結果だった。
面接は11時には終わったのにその後何をする元気も出ず、街にも寄らず、フラフラと来た道を帰ってきてそのまま布団に潜り込んで寝た。
まだ見ぬ子供も励ましてくれる
いつまで勉強を続けたらいいんだろう…と思うときもある。
10代や20代の頃みたいに新しいことが頭に入っていかないときは特に。
でも自分の子供がこの土地で育つのなら、オランダ語もできず、英語も上達しないままの母ではいたくないとも思う。まだ子供いないんだけど。
今日起きたら昨日の疲れ果てた気持ちはどこかに消えていた。
まだ何もうまく行ってはないんだけど、この土地で面接を受けれたんだなあという実感がわいてきた。清々しさのような、嬉しさのような満足感。
「残念ですが…」という返事がすぐに来るかもしれないけど、落ち込まないぞ、と心に決める。
そしたらまたどこか受けてみよう。もっと面接の練習をしてみよう。
もう35歳だーとか言い訳しないで、昨日みたいに初めてのことをやってみて、恥をかいて、これじゃダメだと反省したり落ち込んだりして、また上手になるよう努力しよう。
今日はそんな気持ちになっています。
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by ギノ
🔽ニレちゃん、いつもチャンスをくれてありがとう
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