みなさんの暮らしにじゃんけんはよく登場しますか。
最後の1個のアイスを誰が食べるか決めたり、誰がゴミ捨てするか決めたり、私はけっこうじゃんけんしたくなるタイミングがあります。
日本では「じゃんけんぽん!」の掛け声とともにじゃんけんしますが、英語では「Rock, peper, scissors!(岩、紙、ハサミ!)」と言いながら自分の手を出しますよね。
でもこれ、世界共通ではないみたいなんです。
インド人、じゃんけんを知らない…?
ニレちゃんと付き合い始めて最初のころ、多分知っているものと思って「じゃんけんぽん」してみたら、なんだか様子が変だった。
やたら緊張しているし、私が「じゃんけんぽ…」と言っている間に自分の手を何度も上下に振っていて挙動不審だし、どのタイミングで出すのか分からないらしく結局あと出し。
「なんだ今のじゃんけんは…」と一瞬かたまりつつも、あ、英語のじゃんけんに慣れてるのかな?と気を取り直して英語に切り替えてやってみたけど、そちらも同様に挙動不審。
聞いてみると、インドでじゃんけんを習ったことはなかったらしく、じゃんけんの概念は把握しているけど実践としてやったことはほとんどないとのこと。
もう少し掘り下げて今のじゃんけんの実力を確認してみると、
どの手がどの手に勝つのかよく分からない
どのタイミングで手を出せばいいのかよく分からない
という課題があることが判明。だからやたらと手をシェイクしてたのか…。
え、ちょっとまって、勝ったか負けたかもよく分かってなかったの?
うん。しずえが喜んでたら悲しんで、悲しんでたら喜んでた。
(え…全部勝ったフリしてたらよかった)
なるほど。じゃんけん、身近すぎて当たり前になってたけど、自分も子供のころ習ったからできるようになったものだな。そうかそうか。
その後ニレちゃんにもじゃんけんを覚えてもらおうと何度か練習しましたが、たまにしかやる機会がないのでそのたびに忘れてしまうのだそう。
結局我が家ではじゃんけんすることはなくなりました。
インドネシア、マレーシア、世界のじゃんけん
じゃんけんは世界共通だという妄想が崩れ落ちたついでにちょっと調べてみたのだけど、世界各国のじゃんけんも1種類ではない様子。
韓国のじゃんけんは「가위바위보(カイ、バゥイ、ポ)」で、掛け声以外は日本と同じ。
インドネシアでは「人」と「ゾウ」と「蟻」という3つの手で勝負するらしく、
人は蟻に勝ち、ゾウは人に勝ち、蟻はゾウに勝つのだそう(蟻はゾウの耳に入って嫌がらせするから、らしい)。
手の形も日本とはちょっと違うそうで、こんな感じ。
マレーシアでは出せる手が3種類のじゃんけんと5種類のじゃんけんとがあるらしく、
「石、つぼみ、水」+「太陽、鉄砲」の出し手があるのだそう。…難しそう。
そしてなんと、フィリピンのじゃんけんは日本と掛け声まで全く同じの「ジャンケンポン」なんだそう。
インドではどうやって勝ち負けを決めるの?
え、じゃあ最後の1個のチョコレートの行方は?
みんな苦手なトイレ掃除の担当は?
みんなこたつにいるとき玄関に宅急便受け取りに行く人は?
インドの人はそういうの、どうやって決めてるんだろう。
じゃあ今すぐ勝ち負けを決めたいときはどうするの?
コイントスだよ
(なんかおしゃれだな…)
クリケットもコイントスからゲームが始まるよ(先攻、後攻)。サッカーにもあるよね?(攻める方のコートを選ぶ)
らしいです。コイントス、Heads or Tails(ヘッズオアテイルズ)とも呼ばれています。
表だと思ったらHeads(ヘッズ、頭)、裏だと思ったらTails(テイルズ、しっぽ)に賭けます。
気づいてなかった文化の違いの発見が楽しい
2年半一緒にいるけど、インドの文化もニレちゃんについてもまだ把握してないことがたくさんあるなあ、ということがたまにぽっと顔を出してきて、そういう時はちょっとワクワクする。
一方で私も「それ知らないの〜!」ってよく笑われてるんだけど、時間が経つと何を知らなかったかも忘れてしまうな。次からメモしておこうかな。
みなさんも海外で「これ知らなかった」「日本のこれなかった」っていうのがあったら教えてくださいませ。
我が家の食後の話題にしたいと思います。
それではまた。ナマステ〜。