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インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

洗濯が終わるのを待ちながら。ベルギー・ゲントのコインランドリーより愛を込めて

土曜日のお昼。

いまコインランドリーにいます。
スーツケースに詰め込んで持ってきた洗濯が洗い終わるのを待っています。

他の洗濯機が使われていたので、1番大きい18キロまで洗える洗濯機を使う以外の選択肢がありませんでした。12ユーロ(1500円くらい)もします。


勇気を持って正直に告白すると、色物もタオルも枕カバーも靴下も全部一緒に洗っています。家事に携わる者としてあるまじき行為です。

でも心のどこかでこの高額な洗濯の罪悪感とまぜこぜな洗濯の罪悪感を天秤にかけたら、まぜこぜな洗濯のそれの方が高らかに空に向かって跳ね上がってしまったのです。


ここを読んでいる家事を愛する皆様の気分を害してしまったとしたら心よりお詫び申し上げます。


そして更に正直に申し上げると、一緒に洗ってしまった以上投げやりな気持ちはもう収まりどころを見つけられそうにもなく、乾燥機にもすべて一緒に入れてしまおうという気になってしまっています。

来週は靴下と一緒に洗った枕カバーに頬を寄せて眠ることになる。

私自身も無念な思いでいっぱいです。


いま「我慢しなくていい。泣いていいよ」と優しく声をかけられたら泣いてしまいそうです。


「洗濯機ならうちにあるよ。来ない?」と見知らぬ誰かに誘われたら、「ほんとにいいの…?」とゴロゴロとスーツケースごとついて行ってしまいそうです。


そして何事もなかったかのように「洗濯してきた」と夫に告げ、あなたが先に買うべき家具家電の優先順位を理解してないのが悪いのよ…と残りの土曜日を後ろめたくも自分を正当化しながら過ごしてしまいそうです。

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洗濯を始めて30分。

全て使われていたはずの4ユーロの洗濯機たちは今は全て空いており、今度は今から使いたい乾燥機たちが6台全て長い長い残り時間の数字を明々と光らせながら、楽しそうにくるくると楽しそうに回っています。


何という神のいたずら。




ベルギーに来て早2ヶ月以上。まだ家に洗濯機がありません。


早く買いたい。