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インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

【インド・ヒンディー語留学日記】週末にヨガの聖地、リシケシに行ってきた!1週間頑張ったご褒美はガンジス川でのラフティング

नमस्ते ナマステー。

さて、現在私はインドのデヘラードゥーンにヒンディー語を習いに語学留学しています。が、今日は学校のお話ではありません。

いや。この1週間、受験生並みに勉強した。宿題も覚えることも多すぎる。「学生のつらさ」を久しぶりに思い出してた。

でも長かった5日間の学校を終えて、今日ははじめての週末。

せっかくデヘラードゥーンにいるんだから、初めての場所に行ってみよう!ということで、ガンジス川上流の街リシケシ(Rishikesh リシケーシュ)に行ってきた!

心強い同行者アレックス

一緒に行ったのは、同じホステルに滞在しているロシア人アレックス。

日本に長いこと住んでいて、日本語もかなり流暢。大学時代に少し勉強したらしく、ヒンディーも私よりずっと上手(なのでクラスは別々)。

今はMBA取得のためにインドに来ていて、1年間の滞在をより楽しく快適に過ごすために改めてヒンディーを勉強しているのだそう。

この後ラフティングもすることになったのだけど、この選択はアレックスのおかげだった。

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たくましいけど優しいアレックス

移動もだいぶ慣れてきた

滞在している学校の寮 Rosemount SchoolからISBT Dehradunというバスターミナルまで、配車サービスOla(インドではUberよりOlaのほうが多いかも)で移動。5キロ強で100ルピー(150円くらい)。

バスターミナルのチケットカウンターに行ってみるも、人はいない。乗ったバスが出発してから係の人にお金を回収されるシステムだった。
50キロ弱の道のりが56ルピー(90円くらい)。バス、安すぎる…!

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発車後、食べ物を抱えた物売りの人が、走っているバスに乗り込んできては乗客相手に商売し、仕事を終えると降りていく。「危ないよ!」「やめて」なんて誰も言わない。

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オレ、売りたい。オマエ、買いたい。バスの中とか、関係ない。

インドのそういうところが好きだよ。


道路が混んでいたのもあって、1時間半くらいでリシケシのバスターミナルに到着。山に向かって進んでいるから、途中から景色がとても綺麗だった。

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リシケシのバスターミナル。

バスターミナルに到着後はオートリキシャーでリシケシの中心の方(ガンジス川あたり)まで移動。

到着するなり早速ラフティングを申し込む

標高340メートル。ガンジス川の上流に位置し、ヨガの聖地として有名なリシケシ。
インド内の巡礼者も、ヨガを愛する観光客も集まる街で、街はかなり賑わっている。

特に何も調べずにやって来た私たち。

「ラフティングができたらやってみたい」というアレックスの一言で、街に入ってすぐのところにあったThe HivesRish Ganga Adventureというツアー会社でラフティングを予約。2時間のコースが600ルピー(900円)だった。

その時は高いのか安いのか判断がつかなかったけど、終わってみて振り返ったらあの体験に900円は安かったなー。

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(でも頭数が揃わなかったのか、このあと30分くらい待たされた。3時間のコースにしたらすぐ行けるよ、ちょっと安くするから追加料金払って、と耳打ちされたけど、3時間もラフティングしたら他にどこにも行けなくなるので「オレ ゼッタイ 2時間シカ イカナイ」と力強く断った)


ようやく人数が揃ったところで、近くの駐車場でトラックの荷台に乗り込み、一緒にラフティングする人たちと一緒に移動。トラックの上に、トラックより大きいボートを括り付けて15分くらい山道を登った。

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トラックの荷台に乗ると「となりのトトロ」を思い出しちゃうね何故か


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重そうなボートを頭に乗せて、川の方まで降りていく船頭さんたち

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仲良しカップルも一緒に乗船
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茶色じゃない。私の知ってるガンガーの色(黄土色)じゃない…!
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そ、底が見えるよ…!ガンガーなのに…!
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オールの握り方、漕ぎ方を教えてくれる
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たっぷりとした水量。流れも早い。
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渦が起こってびしょ濡れになるスポットもたくさんあった

ガンジス川で泳げるなんて思ってなかった

急流が少し落ち着くと、みんなオールを置いてひと休み。そのまま景色を楽しみながらのんびりするのかと思いきや、「さて、ここなら入っていいよ」という感じで船頭さんがみんなを促し始めた。

「いやいや、水着じゃないし」みたいな感じで静観していたら、みんなドボドボと飛び込み始める。アレックスも「せっかくだからね」と躊躇なく水の中へ。


そうだ。思い起こせば5年前。

初めて訪れたインド・バラナシでは、私も沐浴したいとガイドさんに訴えたが、「水が汚すぎるから免疫のない人には危険すぎる」と、止められてしまったのだった。

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インド初訪問のとき。デリー、アグラ、ジャイプルとバラナシに行った

水こそ汚そうだったけど、人々が祈りを捧げる光景はとても美しくて、そこに混じれなかったのがとても残念だったのだった。

…確かにそうだね、ガンジス川に入らないという選択肢はないね。

ということで、決断は一番最後だったけど私も入った。

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笑うせえるすまんじゃありません。私です


つめたい…! でも気持ちいい!

ただただ、緑色に光る水に運ばれる。
ボートも、私も、みんなも、同じ速さでガンジスの水に流されていく。

あああーーー。いま私、母なるガンジス川に流されているよーーーー。


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途中に休憩スポットも。食べ物、飲み物も販売してた
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崖からジャンプする人たち。落ちる系は大変ニガテなのでこちらは傍観


終盤のほうで、リシケシの中で一番の観光名所(多分)、ラーム・ジューラー橋とヒンドゥー寺院シュリー・トラーヤンバクシュワール寺院も通り過ぎる。

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川の上から見る街っていいな


街が見えてくるにつれて、私はなぜか中学生の頃夢中で読んだ本、「ハックルベリー・フィンの冒険」のことを考えてた。逃げながら川を下っていったハックは、最後どうなったんだっけ。

朝になって、視界がひらけて、街が見えて、全ての重圧から解放されるようなシーンがあった気がする。

内容はすっかり忘れているのに、そのとき疑似体験した主人公の感覚がはっと思い出されるような感じが急にやってきた。帰ったら読みたいな。

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ボートの上から写真を撮ってくれたりと、とても親切だった船頭さん

仕事としてボートに乗っているはずの2人の船頭さんも、途中でみんなと一緒に何度も川に飛び込む。本当に気持ちよさそうに泳いで、またボートに戻る。

この仕事も、この川も、大好きなんだね。すごくいいね。

ラフティングの後は歩いて街を観光

リシケシの街のちょうど入口辺りまで来たところで川下りは終了。

ボートを降りた後は近くのレストランで食事を取りながらちょっと休憩。

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南インド料理の「ドーサ」。パリパリに焼かれた米粉のクレープをソースにつけて食べる

この他にもビーツと野菜がたっぷり入ったスープと、はちみつレモンで冷えた体を温めた(けど食欲が勝って写真を忘れた)。

着替えを持ってきてなかったからタオルで水分を拭き取っただけだったけど、ずぶ濡れだったのが1時間後くらいには乾いてた。


腹ごしらえのあとは街を散歩。

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川から眺めたラクシュマン・ジューラー橋を今度は歩いて渡る

橋を渡った向こう側には、いたるところにヨガのアシュラム(ヨガ道場)が。宿泊、食事付きでヨガが学べる。ここにしばらく滞在して、RYT200(全米ヨガアライアンス認定資格。協会認定の施設で200時間に渡るヨガの修行が必要)、RYT300、RYT500などを取得する人も多いよう。

せっかくヨガを好きになったのだから、私もいつかヨガ修行をしてみたい。今回はそのための時間がないけど、いつか必ずやってみよう…と心に決めながら通り過ぎた。


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修行している人が滞在しているお寺もちらっと覗いた

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木と人。

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人も牛も猿も(ヤギも馬もその他もろもろ)一緒に暮らしてる国です

一回見てみたかったここにも来た。「ビートルズアシュラム」。本当にこんなところにあるの…?と不安になるほど、街から離れたひっそりとしたところにあった。

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人通りがなくなり、代わりに牛の糞尿の匂いがすごいスポットを通り抜けた先にあった

今は廃墟になっているようで、中を観光もできるのだけど、インド人なら150ルピー、観光客なら600ルピーの入場料が必要。私たちは寮に帰らなくてはいけない時間が迫っていたので外から眺めるだけにした。

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Beatles ビートルズが滞在したというアシュラム「マハリシ・アシュラム」。


来た道を引き返して、街の入口へと戻る(道が狭い&橋があるのでリキシャーが入り口までしか入れない)。川の向こうに沈んでいく夕日を立ち止まっては写真に撮りながら進んだ。

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夕日と犬。

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夕日に照らされた雲も大迫力だった

ただいま、ローズマウント

帰りもまたリキシャー、長距離バス、またまたリキシャーと乗り継いで、20時半ごろにやっとこさローズマウントの寮に帰ってきた。

遅くなったけど大丈夫かな…とちょっと不安だったけど、いつも美味しいご飯を作ってくれるおじちゃんが私たちの帰りを待ってくれてた。

ここにまだ1週間しかいないけど、もう十分帰ってきてホッとする場所になりました。

明日もお休みだけど、無理に詰め込んだヒンディーを忘れたくないので1週間の復習の日にすることにしよう。いい1日だった。明日からまた頑張ります。

それではみなさん、शुभ रात्रि シュブラトリ(おやすみなさい)。