ナマステ〜。
今日はジュエリーの修理屋さんにリングのサイズ直しに行くという、人生ではじめての経験をしてきました。
結婚が決まって、母から2つリングをもらった
1月末に実家に帰ったのだけど、そのときに母から1つリングをもらった。
チューリップがモチーフになっているダイヤとルビーのデザインののものだった。
2月の末にもう1つが届いた。北九州から送られてきた荷物の中に、沢山のお菓子と洗剤(ダンボールのスペースを埋めてくれたみたい)と、カメリアの赤い箱に入ったリングが入っていた。
中央の大きなダイヤを囲って、小さなダイヤがたくさんついているデザイン。ゴージャスすぎて尻込みしてしまうような迫力があった。
母の世代のお金の使い方は、一点集中で思い切りがいいなあと思う。
私が子供の頃から母は自分のためにあまりお金を使わない人だった。ただ大事な機会のときにだけ、眩しく光る本物を身に着けて、それが終わるとまた金庫やジュエリーボックスに大事にしまい込んでいた。
「あなた達の時代はそんなに高いもの買う必要ないよ」と、今になって母は言う。「一生の買い物」みたいに背伸びしたり無理したりしないで、その時々で、いろんなデザインを楽しめばいいよ、と。
一人暮らしを始めて15年。何故か引っ越しばかりしてきた私は、自然と物を増やす習慣がなくなって「ずっと使うものだけ買いたい」と思うようになった。母のようには高価なジュエリーは持ってないし、持てないような気がするけど、人生に1回か2回、背伸びした思い出があっても素敵だなと思う。
幸せな空気が思い切りただようご夫婦だった
昼過ぎに雨の中出かけたのは、川崎区大島にある「ジュエリークボタ」さん。
前もってメールで相談はしていたのだけど、見積りは実際にものを見てから、ということだったので、特に事前連絡もせずお店に出かけた。川崎駅から1版乗り場のバスに乗り、「大島5丁目」というバス停で下車。そこから歩いて5分もかからなかった。
ご夫婦で経営されている「ジュエリークボタ」。お2人ともすごくにこやかでフレンドリーだった。
私が出した指輪をしげしげ眺めながら「これは立派なリングですね〜」とご主人が言うので、母を褒めてもらったような気分で嬉しくなった。
どうして今回修理に来たのかとか、リングにまつわるお話を聞いてくれたりして、そこにあるものの意味とか価値に対して理解しようとしてくれているのが分かって、なんだか幸せな気持ちになったのだった。
貴金属ジュエリーの修理・加工・リフォーム / ジュエリークボタ
お店の中も1枚写真を撮らせてもらった。
指輪を小さくするときって、切ってくっつけるんだね
「リング、どこにつけますか?」私の指のサイズを測ってくれるご主人。
薬指用にしたかったので、8号くらいにしてもらうことにした。母のくれたリングは13号で、5号分のサイズ変更が必要なようだった。
知らなかったんだけど、右手と左手で指回りのサイズって違うんだって。多くの人が、右のほうが0.5〜1号大きいらしい。私もそうだった。どちらの薬指にもつけられるように、ちょうど中間くらいのサイズにしてくれた。
サイズをどうやって小さくするのかについても丁寧に説明してくれた。糸ノコのようなものでリングの下の部分から不要な分の長さを切り取って、切断面同士をくっつけて、溶接して磨くのだそう。切り取った部分のゴールドは「またいつか太ったりしたら伸ばせるから」と言って手渡してくれた。
作業を待ちながら、ご主人、久保田さんのインタビューが掲載されている冊子(てくのかわさき発行)も読んだ。
新品みたいになるんだって。楽しみだな〜
あっという間にリング2つともその場でサイズ変更を済ませてくれて、どちらの手にも入ることを確認してもらった。その後に溶接や、傷をすべて無くすための磨きの作業もしてくれるということで、1週間ほどお預けすることに。
リング2つを写真に撮ったものを預り証と一緒に受け取って、お預けは完了。1個あたり8,000円でサイズ変更・磨きをしていただくことになった。
近くにジュエリー修理のお店がなかったので、評判も知らずネットで探してやって来たのだけど、優しく、幸せな空気を持った方たちで、大事なものを預けるのならとてもいいなあと、雨の中をニコニコしながら帰った。
仕上がりが楽しみだなー。