今日はBicheno ビシェノでロック・フェスティバル ”ROCK POOL”があった。場所は海辺の公園 Lions Park ライオンズパーク。
ビシェノでは年に2回こんなお祭りがあるそうで、地元の人が一同に集まる珍しい機会なのだそうだ。
夕方ごろから参加したのだけど、なんともアットホームな空気だ。
夫婦、家族連れ、若者のグループ。どの世代の人もいて、あちこちでハグに次ぐハグ。入れ替わり立ち替わりに立ち話がはじまる。
シートや椅子持参の人も多く、お弁当を持ってきている人もいた。芝生の上でくつろぎながらステージを見たり友だちと話したり、ローカル感がとてもいい、のんびりしたお祭りだった。
ドリンク売り場にはタスマニア産のワインやアップルサイダー、オーストラリア産のビールが並ぶ。タコスやアイスクリームの出店も大にぎわいだった。
私はアップルサイダー(こういう名前だけどお酒です)を試してみた。美味しい〜
私はカメラを忘れてものすごくがっかりしていたのだけど(写真は携帯で撮った)、芝生に座ってビールを飲みながら音楽を聴いていたら5分でどうでもよくなった。
ステージに立つバンドの世代もいろいろだった。イーリがとなりで「あの子は学生」「あの人は学校の先生。あの人は自分の上司。あの人は億万長者で…」と教えてくれる。
盛り上がった大人たちがたまに踊りながらステージに乱入しては一緒に踊っているのをマネして、3,4歳の子どもたちも踊りながらステージに登り、だんだんと演奏者に近寄っていく。
そんな姿を見ても、誰も「ダメ!」と叱ったりしない。過剰に褒めたりリアクションしたりもしない。大人も子供も楽しい音楽の前では平等だ。
「今日は何ごとか」と最初はおそるおそるだった子供たちも安心して、最後にはリラックスして踊っていた。
それにしても、誰もが楽しそうに踊る。大人世代が一番はしゃいでいるという素敵な光景だ。お母さん、お父さんが手を取り合って仲良くダンスをする隣りで、子供がヘッドバングしていたりする。
たくさんの名残惜しそうな顔とともに、お祭りも終わっていく。
「またね」「それじゃあ」「また明日」とみんなが静かな夜の中に歩いて帰っていく流れに交じって歩いていると、大自然の中のちいさな街の暮らしがどういうものなのか、ちょっとだけ分かったような気がした。