「シンプソンズを見ながら聞き取った文章を書き起こす」 最近の私の英語の勉強法。 家庭内のヘンテコなやり取りに「こんな表現、一生使うことないかも…」と思いながら黙々とタイプする。
英語を勉強し始めてから、いつも使っている言葉って自分の思考そのものになってるんだなあ、というのを自覚するようになった。 別の言語で誰かと理解し合おうと思うなら、まず自分の思考をその言語で組みたて直す作業が必要なんだな…と肌で感じる時間がこの旅行中たくさんある。
私ってどんな人だったかな。どんなことをしてきたかな。 どんなことを考えているんだっけ。 これからどんなことがしたいかな。 最近はそんなことを考え直している。
季節の終わりに、引き出しの中の服を「これ来年着るかな、これはクリーニングかな、これはもうさよならかな…」とかぶつぶつ言いながら整理しているような気分になる。今の私にはいい時間の過ごし方かもしれない。
仕事を辞めて、東京の家を引き払って、友達や兄妹とも離れて、1人で旅行を始めた。 今まで自分がしてきたこと、時間、周りの人たち、何もかもどこかに置いて出てきてしまったような気がしていて、いまの私って何もないな〜と時々ふと空っぽな気分になる。
見慣れない街の景色と、聞き取れない言葉と、歩きすぎて疲れた足。ふと一人の世界にこもってしまいそうになるとき、自分が慣れ親しんだ色んなものとのつながりが恋しくなる時、少し安心する。帰りたい場所がちゃんとあることを感じる。
でも、意外と早くこんな気持ちになるんだな。まだ旅は10日目。始まったばっかりです。