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インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

【香港旅行記その20】「添好運(ティム・ホー・ワン)」で点心からの蘭桂坊(ランカイフォン)でバー巡り!

金曜日。起きたら、もう会社へ行く準備が整った友人が「最後の夜だし今日は飲みに行こう!」と誘ってくれた。 いい香りをさせながらコツコツと靴を鳴らす朝の姿を見送って、私はゆっくり朝ごはんにした。

尖沙咀 チムサーチョイだと買い物に困らない

お礼のプレゼントを買いに行こうと、お昼から尖沙咀(チムサーチョイ)へ出かけた。 食べ物よりも何か役に立つものにしたいな…と悩んで結局adidasでワークウェアを買った。かざした服の向こうに、友人の顔を想像ではめ込んで、やっぱりこっちの色かな、あっちの色かな、と忙しい。人への贈り物に服を選ぶのは久しぶり。

香港のadidasは店員さんが「ウェルカムトゥーアディダース」とよく叫んでいてにぎやかだった。

ぐるぐる散歩してMTR(香港のメトロ。Mass Transit Railwayの略だそう)に乗って、セントラル(中環)に帰ってきた。プレゼントに添えるカードを選んでいたらお腹が空いていた。

ご飯、どこに入ろう。香港で勇気を振り絞るのももう終わりに近づいてきたなあ…と思いながら店を探すけど、20日もいてもやっぱり躊躇の気持ちはなくならない。幾つかの店をやり過ごしながら、部屋への帰り道にある点心のお店に入った。海老餃子と、初めて食べるすり身付きナスのBBQソース。

部屋に戻ると、1時間もしないうちに友人が帰ってきた。仕事終わりに髪も切ってきたそうで、なんだかキラキラしていた。 この前行けなかったお店に行こう、と香港駅の階下にある点心専門店「添好運」に出かけた。歩くのがとても早くて、ついていこうと思うといつも小走りになる。

着いてみるとお店は入店待ち、持ち帰り待ちのお客さんでいっぱいで、ノーモア、と断られてしまった。

「同じお店が奥運(Olympic)にもあるし、そっちのほうが営業時間も長いみたい」とその場でスマホで調べてくれて、地下鉄でいそいでそちらに向かった。ダメだったねーで諦めないのがすごい。一日中働いてきた人の身軽さとは思えない。

ミシュラン星つき点心専門店「添好運」で夕食

2店目にもお店の前が待ちのお客さんで賑わっていたけれど、どうにか間に合った。

ここの点心、活気があって安くて、どれもとても美味しかった。メロンパンみたいな甘いパン生地にとろっとした豚肉がはいったもの、ここで初めて食べた。美味しい! 調べてみたら、ミシュランの1つ星も獲得しているレストランだった。「世界一安いミシュラン獲得店」って言われているんだそう。たしかに安い。そして納得の美味しさ。

テーブルに乗り切らないくらい頼んで、連れてきてくれてありがとう、と言いながら、最後の方はこれはあなたの分、いやいやあなたの分、と譲り合うくらいお腹いっぱい食べた(私5時にも点心食べたんだった。そして、美味しいものはどうしても写真に撮り忘れる…。もっと色々写真に残したかった)。

一人で軽く食べるのもいいけど、点心はやっぱりたくさん頼んでシェアし合いながら食べるのが楽しい。人の熱気がつまった「大陸のごはん」っていう感じがする。立ち上る湯気で元気が出る。 おなかがいっぱい過ぎて、腹ごなししよう、と近くのショッピングモールを散歩。少し落ち着いたところで「よし、今度は飲むよ!」と中環の蘭桂坊(ランカイフォン)へ戻る。

夜遊びは蘭桂坊 ランカイフォンで

最後の夜だからしずえがお店を選んでね、と言われ、蘭桂坊をぐるっとひと回り。 2周目で、ビアバーのテラスに落ち着いた。止まらない人の流れを眺めながら、私の次の目的地の話をしたり、友人のこれからのことを聞いたりしながら、大きなグラスのドイツビールを2杯ずつ飲んだ。

「最後の夜だから酔っ払わないと!」と2軒目に。 Chocolate (チョコレート)というお店で、レモンやライムの味がするショットと、濃厚なチョコレートのショットを1杯ずつ、合計4つのグラスが運ばれてきた。甘くて強くて、明日のことを忘れそうな、金曜の夜に相応しいお酒だった。

お店の前ではセブン・イレブンでお酒を買って路上で楽しむ人で賑わっていた。「街の雰囲気にもお酒にも、もう十分酔ったねぇ」と時計を見たら、もう1時近い時間になっていた。「そろそろ帰ろうかね」とまだまだ賑やかな街を抜けて、エスカレーターに運んでもらって帰った。

部屋に帰って、お茶を飲みながら一緒に日本のドラマを字幕付きで見た。もう眠いのに1日が終わるのが惜しくて、何本か続けて見た。 おやすみ、とそれぞれの部屋に戻ったのが5時前。長く長く楽しい、そして明日からの日々がちょっとさみしい1日だった。