旅に出る前、「色んな人と話そう」と思っていた。 物怖じしないでできるだけたくさんの人と会話の機会を持とう、と。 でもそれってそんなに簡単なことじゃなかったんだ、という出来事があった。
英語で質問ができないともちろん会話は続かない
今日の夕方、宿泊先のホステルのラウンジで男の子と知り合った。
「いつから香港にいるの?」とか「何かいい場所あった?」とか、旅行者同士のよくある会話のやり取りをしていた。
話を聞いているうちに、彼は私より10歳年下で、フランスとイスラエルの二重国籍を持っているというのを知った。そして今、「イスラエルで3年間の兵役中で、次のミッションまでの6ヶ月の間に旅行して回っている」のだそう。
お、二重国籍。兵役があるんだ。兵役そんなに長いのか。ん、なんか、余りにも自分から遠い。 もう少しこの人について知りたいのに、自分の知識が浅すぎて質問が全然出てこない。相槌さえなんだかぎこちなくなってしまう。 丁寧に話してくれる相手の英語を追いかけながら、遠い昔に留学(大学時代に韓国に1年行っていた)していたときの感覚を思い出した。
大学の寮にはいろんな国からたくさんの留学生がいて、出会いの機会もたくさん用意されていた。
最初のうちは色んな人と少しずつ話すけど、相手のバックグラウンドを聞いたのに次に会話するときには忘れてしまっていたり、理解できていないのに頷きながら聞いてしまったりして、次に話すときになんとなく「大丈夫かな」って不安な気持ちがただよう。
勝手に閉じてしまう自分
その空気は相手にも伝わってしまうんだと思う。そんなことを繰り返しているうちに、だんだん自分が安心して会話できる人としか接さなくなってくる。そうなるともう「よし、今日は改めてあの人とじっくり話してみようか」とはならない。
話を聞くというのは「うんうん」って頷いてるだけじゃだめなんだった。
つたない言葉で相手を探っていく心もとなさ。そんな私を前に相手が会話を楽しんでくれているのかどうかも不安になってくるこの感じ。相手の中に一歩踏み込む事ができないままの自分。
あれから長い時間が経ったし、社会人になって人と話すことが昔よりずっと好きになったと思ってたけど、こういうところは変わってないみたい。。。
「私にはちょっと難しいから、勉強して出直してくるね」じゃだめだー。 今なんか言わなくちゃ。というか、今なんか言えるくらい、いつもいろんな環境のことをリアルな実感を持って理解しようとしてないんだろうな。
…以上、香港から夜中の一人反省会でした。 何かをもっと知ろうと思うきっかけをもらえてよかった。
今日はそんな風に自分を励ましながら寝ます。
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