プーケットの空港前で、市街地へ行くバスを待つ。 「何時になるか分からない」と言われたけれど、6時頃から待ちはじめて、8時にはバスが来た。ふん、意外と早かった。
「どこに行くのか」と運転手さんに聞かれて、ホテルの場所を伝える。バス(というか、バン)なのに、バス停じゃなくて目的地まで届けてくれることにびっくりした。
バスがツアー会社と提携してた
もう一つ驚いたのは、道すがら、提携している(と思われる)ツアー会社でバスを降りなくてはいけなかったこと。グループごとに、お姉さんのいるデスクの前に座らされて旅の予定を尋問される(こちら ↓ がその現場です)。
ここには何日いるの? (10日くらい。それなら色んな場所に行かなきゃ!)どこか行きたい島は? (うーん、特には…。ピピ島は? コーラル島は? ジェームス・ボンド島は?)ダイビングはしたことある? ショーは? サファリは? 今決まってる予定は? 今までの場所でどこの値段知りたい?
こんな感じで10分くらい頑張ってくれたけど、私は特に何もしたくなくて、お姉さんも「あなたなんでここに来たの」みたいな悲しそうな顔になっていってしまった。我ながら面白くない客だ。連れてこられたけれど椅子に座っているのが申し訳ない気がしながら、他のみんなのデスクの話が終わるのを待っていた。
でもこの「そこの観光客!お金使いなさい!」という感じの歓迎のされ方、遠い所に来たなあ、という感じがして実はちょっと楽しんでしまった。
安宿がありがたいプーケット
宿泊先のホステルに到着したのは9時過ぎだった。宿泊先は、プーケットで一番賑わうパトンビーチ(Patong Beach)から歩いて10分くらいのホステル。1泊1500円くらい、連泊すると更に割引になる。安いなあ。まだ入口のシャッターも閉まっている時間だったので、早速目の前にあった開いているレストランで朝ごはんを食べた。
ご飯もフレッシュジュースも新鮮で美味しい!
レッドカレー炒めとご飯。120THB(360円くらい)だった。お店をやっていたのは若いご夫婦みたいだった。朝早くから大量の材料をカットして忙しそう。そしてとても美味しかった。
スーツケースをホステルの裏にこっそり置かせてもらって、ビーチまで散歩した。街中どこでも、地元の人より観光客の数のほうが多いんじゃないかなという景色。長袖のTシャツにジーンズに靴を履いていたのだけど、そんな格好の人はどこにもいない。みんな、肌の面積の半分くらいは太陽に照らされていた。あったかい…! てか暑い。滲んでくる汗が嬉しい。
売っている果物からその場で作ってくれるジュースを買って(たくさんあって迷ったけどまずはパッションフルーツにした。80THB=240円くらい。びっくりするくらい美味しい)
その場で飲んで、すごく美味しい!とお店のお姉さんに伝えると、ちょっとはにかんだ笑顔を返してくれた。次は別の果物も試してみよう。
ふらふら散歩してホステルに戻ってチェックイン。寝れていなくて疲れていたので、11時に部屋を使わせてくれるという気前の良さが本当にありがたい。
空港着いた、よかった。飛行機乗れた、よかった。荷物出てきた、よかった。バスに乗れた、よかった。ホテル見つかった、よかった。ご飯頼めた、よかった。ビーチが近い、よかった。ようやく寝れる、よかった。
旅は小さなミッションとクリアの充実感の連続で、当たり前のことができただけでしあわせな気持ちになる。
部屋に入ってベッドに倒れ込んだら、嬉しいことにシーツがほんのりあったかい。いい寝床が見つかったネコってこんな気分なのかな。安心しきった気持ちになって、目覚ましもかけずにお昼寝をした。とりあえずいいスタートです。ありがとう、プーケット。